2015 Fiscal Year Annual Research Report
交通ネットワーク分割手法の改良を通した、MFD交通制御の向上
Project/Area Number |
26750126
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
西 遼佑 鳥取大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (10727093)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | MFD |
Outline of Annual Research Achievements |
Macroscopic Fundamental Diagram (MFD) 用に道路ネットワークを分割するにあたり,様々な道路ネットワーク構造における MFD の性質を把握する必要があると考えられる.そこで,MFD の道路ネットワーク構造依存性を研究した.研究手法としては,数値シミュレーションを用いた.具体的には,道路ネットワークを生成する数理モデルを用いて,粗密のない一様な道路ネットワークと,粗密のある道路ネットワークを生成した.なお,道路ネットワークの各リンクは,各方向1車線の対面通行道路であると設定した.それらの生成した道路ネットワークにおいて,自動車交通のエージェントベース・シミュレーションを実行して,MFD を取得した.エージェントベース・シミュレーションのソフトウェアとしては,MATSim を用いた.各車の移動方法は,下記のとおりである.まず,各車は,それぞれの出発地に出現して,それぞれの最初の目的地に移動する.その後,それぞれの次の目的地に移動することを繰り返して,最後に,それぞれの最終目的地に到着してから,道路ネットワークから退出する.上記のエージェントベース・シミュレーションを実施した結果,粗密のある道路ネットワークのほうが,粗密のない一様な道路ネットワークよりも,MFD の流量が下がるという,MFD の道路網構造依存性が見出された.当該年度で得られた上記の知見は,様々なサブ道路ネットワークが接合した道路ネットワーク全体を,MFD 交通制御用に適切に分割する上で,寄与すると期待される.
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