2015 Fiscal Year Research-status Report
マルチピンホールを用いる蛍光X線CTの小動物撮像に向けた基礎的検討
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26750142
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
砂口 尚輝 群馬大学, 大学院理工学府, 助教 (60536481)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 蛍光X線 / 小動物分子イメージング / 放射光X線 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度は主に撮像時間短縮のためのシステム最適化を行った.本年度では,高エネルギー加速器研究機構PF-AR NE7Aビームラインにて3回(11日間)のマシンタイムを取得し,本撮像システムを用いて,定量性ファントム,ヨウ素以外の造影剤ファントム,in vitroマウスの撮像を行った.また,本撮像法は,造影剤ターゲットからの蛍光X線がピンホールを通り検出器に至るまでの伝搬経路を高精度に測定する必要があるため,システムのキャリブレーション用として新しく位置合わせ用ファントムを開発した.その結果,高精度な位置情報が得られるようになり,前年よりも高精細・高感度な蛍光X線CT像が再構成できるようになった.撮像データの解析により,定量性ファントムからは濃度分解能50 ug/mlのヨウ素造影剤を描出できることが分かった.また,Auのナノ粒子から発生する蛍光X線を本手法により撮像できることが分かった.さらに,将来的な生体撮像のためのテストとして,ガドリニウム造影剤が注入されたマウス肝臓内の血管の3次元撮像を行い,血管の3次元分布を描出することができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度の実験によりマルチピンホール撮像方式における造影剤濃度分解能が向上し,in vivo小動物撮像に向けて生体試料の撮像を行うことができた.
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Strategy for Future Research Activity |
マウスなどの小動物撮像や,GNPなどの他造影剤を用いる応用を考えている.
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Causes of Carryover |
予定していた国際会議に出席できなかったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
来年度の国際会議の参加費として利用する.
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Research Products
(15 results)