2014 Fiscal Year Research-status Report
Multi-functional Hollow Mesoporous Silica Adjuvant for Cancer Immunotherapy
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26750162
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
王 秀鵬 独立行政法人産業技術総合研究所, 健康工学研究部門, 主任研究員 (70598789)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 癌免疫 / アジュバント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では癌抗原による効率的な免疫系の活性化のための多機能免疫増強、可視化アジュバントを開発することが目的である。本年度は、アジュバントの免疫活性を影響するパラメータとして、無機粒子キャリアの種類や構造最適化し、その安全性、有効性をin vitro評価で検討し、一部試料に関してはin vivo評価とメカニズム研究も挑みました。 具体的には、アジュバントの免疫活性を影響するパラメータとして、無機粒子キャリアの種類、中空構造、免疫増強元素修飾、磁気修飾、蛍光標識、表面電荷、超音波や蛍光可視化等の制御に挑みました。また、癌免疫療法用メソポーラスシリカアジュバントの免疫活性化メカニズムを開始した。その結果、アラムアジュバントは体液性免疫を介して免疫応答を誘発するのに対して、メソポーラスシリカアジュバントは免疫グロブリンの産生だけでなく、リンパ球増殖、インターフェロン-γ産生、インターロイキン-2産生を向上させることから、細胞性免疫と体液性免疫の両方を介して免疫応答を誘発することが再確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本年度は、多機能免疫増強、可視化アジュバントの調製する事が比較的速やかに行なえた。このため、H27年度予定していた一部試料のin vivo評価とメカニズム研究がH26年度開始した。当初の計画以上に進展していると自己評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度に開始したアジュバントの調製、物理的および化学的特性評価、in vitro、in vivo試験の結果を解析する。その内容を元に、平成27年度、開発したアジュバント候補材料in vivo評価実験に焦点を当てて、生体内での免疫活性効果が認められる材料の探索を行う。またで本年度に引き続き、癌免疫療法用多機能免疫増強、可視化アジュバントの免疫活性化メカニズムの探索を行う。
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Causes of Carryover |
残った予算が必要な試薬の購入は足りないので、2015年に予算を使用したいです。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
消耗品 80万円 :試薬(20万)、理化学用品(20万)、実験動物(40万) 役務 30万円 :英文校正(論文1報: 5-6万、Proceedings1報: 2-3万)等 その他30万円 :学会参加費等
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Research Products
(13 results)