2015 Fiscal Year Annual Research Report
変形性関節症のための非接触深部温熱治療システムの開発
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26750169
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
新藤 康弘 東洋大学, 理工学部, 助教 (00553017)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 変形性関節症 / 温熱リハビリテーション / 治療システム / 空胴共振器 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、変形性関節症の深部温熱治療法の確立を目的とした、全自動周波数同調・インピーダンス整合機能を有する非接触深部温熱リハビリテーションシステムを新たに開発することである。変形性膝関節症は、関節機能を著しく障害するため、日常生活や社会活動が制限される。わが国のコフォート研究では、推定有症有病者数が約800万人と推測されている。特に、変形性関節症が進行し、関節破壊が重度となってしまった場合、人工関節への置換手術等が必要となるため、初期段階で変性を阻止する温存的治療法の確立が急務とされている。 そこで、本研究では変形性膝関節症の深部温熱治療法の確立を目指し、空胴共振器加温システムを応用した、関節腔内深部を非接触状態で集中加温が可能な、温熱治療システムの構築を行った。さらに、臨床応用の際に必要不可欠となる、医師等の術者が誰でも高精度に同調・整合可能な全自動システムの開発を行い、小型で汎用性の高い、全自動周波数同調・インピーダンス整合機能を有する非接触温熱リハビリテーションシステムの開発を行った。 平成27年度計画として、試作加温システムを用いた人体脚部形状寒天ファントムの加温実験を実施した。具体的には、昨年度までに開発・試作した機器による、人体脚部形状の筋肉等価寒天ファントムの加温実験を行い、本制御システムの有用性および本加温方式の臨床応用への可能性を明らかにし、本研究の総括を行った。 本年度の研究成果として、平成27年9月に開催された平成27年度日本ハイパーサーミア学会学術大会において、研究発表を行った。また、平成28年度4月にポルトガルで開催予定の欧州リハビリテーション学会ESPRM2016において研究成果発表を予定している。
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Research Products
(3 results)