2014 Fiscal Year Research-status Report
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26750174
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Research Institution | Himeji Dokkyo University |
Principal Investigator |
水野 智仁 姫路獨協大学, 医療保健学部, 助教 (00707854)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 舌筋力評価 / 生体組織硬度計 / オトガイ舌骨筋 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、高齢者を対象とする前段階として、2種類の生体組織硬度計を購入しの測定精度検証を行った。また、測定精度の高かった筋硬度計を使用し、検者間、検者内の再現性と妥当性を検討した。 測定精度検証は、測定者5名,健常被験者10名とし、各測定者は被験者に対してオトガイ舌骨筋の硬さを測定する方法とした。オトガイ舌骨筋の測定部位には、加賀谷らのモーターポイントを参考に印をつけた。硬さ測定には,測定精度が高かった筋硬度計(PEK-MP)を使用した。被験者には、頭頸部の動きが出ないような端座位姿勢をとらせた。測定は,安静時、最大舌圧時とも測定者が各々5回ずつ行うよう、すべてランダムに行い、統計学的解析は,安静時と最大舌圧時の比較に対応のあるt検定、測定者内と測定者間の信頼性は級内相関係数(ICC)を用いた。その結果、安静時と比較して、最大舌圧時では筋硬度の有意な増加が認められた。測定者内信頼性は、5回の平均測定値で、安静時はICC=0.88-0.93、最大舌圧時はICC=0.46-0.91であった。測定者間信頼性は、5回の平均測定値で、安静時はICC=0.76-0.86、最大舌圧時はICC=0.45-0.81であった。最大舌圧時と比べて安静時で高い信頼性を認めた理由として最大舌圧時の筋硬度自体のばらつきの影響は否定できないが、安静時と比較し最大舌圧時の筋硬度に有意な増加を認めたことからオトガイ舌骨筋の筋硬度を用いた舌筋力評価の検証を継続する意義が示されたと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
生体組織硬度計を購入し、測定精度検証を行った結果、計測値の信頼性を得ることができため舌筋力評価の検証を継続する意義が示された。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、前年度行った生体組織硬度計の測定精度検証についての研究発表を行う予定である(第21回日本摂食嚥下リハビリテーション学会)。 また、舌筋力や舌圧測定で従来用いられている、舌圧測定器、舌筋力計を使用し、舌圧測定器や舌筋力計の使用時におけるオトガイ舌骨筋の筋硬度を測定する予定である。上記の実験を行うことで、舌圧や舌筋力をオトガイ舌骨筋の筋硬度で数値化できると考えている。さらに、若年健常者と高齢者を対象とし、筋硬度計を使用した舌筋力評価法で比較・検討を行う予定である。
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Causes of Carryover |
購入予定であった舌圧測定器が未購入のため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
舌圧測定器の購入を進め、舌筋力や舌圧測定で従来用いられている、機器を使用し、オトガイ舌骨筋の筋硬度を測定する予定である。
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Research Products
(9 results)