2015 Fiscal Year Research-status Report
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26750174
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Research Institution | Himeji Dokkyo University |
Principal Investigator |
水野 智仁 姫路獨協大学, 医療保健学部, 助教 (00707854)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 舌筋力評価 / 生体組織硬度計 / オトガイ部 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、生体組織硬度計の測定精度の検証を行った、その有用性が明らかとなったため、平成27年度は、前年度行った生体組織硬度計の測定精度の検証について、第21回日本摂食嚥下リハビリテーション学会で報告した。 また、実験としては、従来、臨床で用いられている舌圧測定器を使用し、その舌圧の測定値とオトガイ部の筋硬度の値との相関関係を検証した。 対象は、書面及び口頭で同意を得られた健常成人11名とし、測定には筋硬度計(PEK-MP)、舌圧測定器(TPM-01)を用いた。安静時、最大舌圧時、最大舌圧の2/3、最大舌圧の1/3の力で舌圧測定器のバルーンを舌で口蓋に押し付けている時のオトガイ部の筋硬度を計測した。舌圧と筋硬度の関連はピアソンの相関係数を用いて検討した。また、単純直線回帰分析により、舌圧と筋硬度の回帰関数を求めた。その結果、舌圧測定器を使用した舌圧と筋硬度計を使用したオトガイ部の硬度の間には、有意な正の相関(p<0.05)が認められ、また、オトガイ部の筋硬度から舌圧が推定できる可能性が示された。オトガイ部の筋硬度は舌を口蓋に押し付ける力と関連があり、筋硬度計を用いたオトガイ部の筋硬度の測定は、舌圧の機能評価として代用可能であることが示されたと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
従来より舌機能の評価で使用されている舌圧測定器を購入し、舌圧測定器を使用した時の値と生体組織硬度計の値との相関関係を検討した所、オトガイ部の筋硬度は舌を口蓋に押し付ける力と関連があり、生体組織硬度計を用いたオトガイ部の筋硬度の測定は、舌圧の機能評価として代用可能であることが示された。 現在では、健常者での評価のみであるため、高齢者での評価を進めなければならない。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、前年度に行った、舌圧測定器を使用時の舌圧の測定値とオトガイ部の筋硬度の値との相関関係についての研究発表を行う予定である(第22回日本摂食嚥下リハビリテーション学会)。 さらに、高齢者を対象とし、生体組織硬度計を使用した舌筋力評価法で若年健常者との比較・検討を行う予定である。
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Causes of Carryover |
舌筋力トレーニング用具を選定中であり、未購入である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
舌筋力トレーニング用具を購入し、高齢者を対象とした研究を進めていく予定である。
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Research Products
(4 results)