2014 Fiscal Year Research-status Report
光遺伝学的手法を用いた脊髄損傷後の光リハビリテーション治療の開発
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26750178
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高島 健太 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 研究員 (80722751)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 脊髄損傷治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在まで、脊髄損傷における有効な治療法は確立されておらず、本研究では光遺伝学的手法を用いた脊髄損傷後の新たなリハビリテーション治療開発を確立する。特定の脊髄介在神経細胞にSFO遺伝子を導入するために、3種類のプロモーター(CBA、GAD1、CAMKIIプロモーター)を作製した。各AAVを腰髄部に注入し、感染3週間後にそれぞれパラホルムアルデヒド還流固定を行い、組織学的に検証した。その結果、3種類のAAV感染させた脊髄切片では、SFO蛋白の末端に遺伝子挿入したVenusの発現が観察されたことから、作成したAAVは神経細胞特異的な遺伝子導入に有用であることを確認した。また、チャネルロドプシンを遺伝子導入した神経細胞を青色光で興奮させるために、覚醒下で青色光を脊髄へ照射する手法を確立した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
チャネルロドプシンを遺伝子導入した神経細胞を興奮させるために青色光を用いるが、光源と組織間に血や線維芽細胞などが浸潤してしまい、青色光を減衰させずに神経細胞に照射するのが非常に困難であったため。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は脊髄損傷ラットに対して光刺激を行い、運動機能回復効果を検討する。光刺激条件であるパルス幅と刺激頻度が運動機能に及ぼす影響を検討する。当初の計画では通常ラットにAAVを感染させて遺伝子導入することになっていたが、AAV注入後の組織損傷による組織浸潤が大きく光刺激実験を行うことが困難であったために、トランスジェニックラットの使用に変更する。
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Research Products
(1 results)