2016 Fiscal Year Research-status Report
筋電計による小殿筋の質的評価と小殿筋の選択的筋力強化方法の検討
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26750188
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
室伏 祐介 高知大学, 医学部附属病院, 理学療法士 (60724341)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 小殿筋 / 超音波画像診断装置 / 等張性外転運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に続き,等張性外転運動を行った後のトレーニング効果についての検討を行った。被検者は,14名中3名が外転運動の継続を実施することが困難となった。等張性外転運動は高負荷群(最大筋力の60%負荷)と低負荷群(最大筋力の20%負荷)の2群を設定し,それぞれ5名と6名であった。運動は週3回で6~8週間実施した。結果,小殿筋と中殿筋の筋厚の測定は2名にて実施された。被検者間の級内相関係数は,小殿筋で0.884,中殿筋が0.964であった。 運動前の小殿筋の筋厚は高負荷群で1.65cm,低負荷群で1.52cmであった。また,中殿筋においては高負荷群で2.76cm,低負荷群で2.47cmであった。等張性外転運動の実施後の小殿筋の筋厚は,高負荷群で1.67cm,低負荷群で1.60cmであった。また,中殿筋においては高負荷群で2.65,低負荷群で2.28cmであった。以上より,筋力強化訓練を行うことで小殿筋,中殿筋ともに筋厚の増大を認めることはなかった。一般的に筋厚を増大させるために負荷量は最大筋力の60~70%程度の負荷量が必要と言われている。しかし,高負荷においても筋厚の増大を認めることはなく,筋力強化訓練の効果として筋厚を増大させるための運動療法としては負荷量だけではなく,収縮時間などにおいても着目して実施していく必要性がある。さらに,今年度は変形性股関節症例に対してワイヤ電極を留置し,歩行時の筋活動を記録した。現在4名の被験者に対して実験を行っており,さらに被検者を募集し研究を継続し,健常者と同様に積分筋電図解析や周波数解析を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対象とする被検者から同意を得られにくいこと,また研究協力者の不在により研究がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は,変形性股関節症例を対象に実験をすすめ,健常者のデータと比較を行っていく。
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Causes of Carryover |
被検者が集まらず、データの蓄積をすることが出来なかったため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
学会発表、論文投稿のために使用する予定である。
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Research Products
(1 results)