2017 Fiscal Year Annual Research Report
Impact of heat stress to prevent skeletal muscle atrophy in patients with chronic heart failure
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26750190
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
森本 陽介 長崎大学, 病院(医学系), 技術職員 (40534409)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | サルコペニア / 慢性心不全 / polypharmacy / SPPB / 大腿四頭筋筋厚 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度の本年度は慢性心不全患者のサルコペニアに対する温熱刺激の効果をRCTで検証する予定であったが、研究協力者が海外留学となり、その実施が困難であった。そのため本年度は本研究にて得た超音波画像診断装置による大腿四頭筋筋厚の評価を用いて慢性心不全患者におけるサルコペニアに対する影響の検討を行った。2017年に1502人の地域在住高齢者を対象に薬剤数5種類以上をpolypharmacyと定義しDXA法にてサルコペニアを診断すると、多変量解析にてpolypharmacyはサルコペニアの独立したリスクファクター(CI 2.24, Pvalue 0.002)であることが報告された。Polypharmacyがサルコペニアに影響を及ぼすことを示した初めての報告であり、本研究において慢性心不全患者におけるpolypharmacyがサルコペニアに影響を及ぼすかを検討した。対象は身体機能を評価している安定した慢性心不全患者70例とした.評価項目は薬剤数、身体機能、基本情報、心機能・心不全、栄養状態、血液検査所見とした。結果はpolypharmacyの一般的な定義である5種類以上の内服薬に該当する症例が約8割を占め、慢性心不全患者の多くはpolypharmacyに該当することがわかった。しかしながら、本研究でサルコペニアの指標となる大腿四頭筋筋厚を目的変数とした回帰分析においては、polypharmacyは単回帰分析では有意な影響を認めるものの、重回帰分析では有意な影響を認めなかった。一方、SPPBの下位項目に対してpolypharmacyは独立した危険因子であることがわかり、この結果は日本心臓リハビリテーション学会 第3回九州支部地方会にて成果発表し、優秀演題賞を受賞した。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] ncidence of orthostatic hypotension and cardiovascular response to postoperative early mobilization in patients undergoing cardiothoracic and abdominal surgery2017
Author(s)
Masatoshi Hanada, Yuichi Tawara, Takuro Miyazaki, Shuntaro Sato, Yosuke Morimoto, Masato Oikawa, Hiroshi Niwa, Kiyoyuki Eishi, Takeshi Nagayasu, Susumu Eguchi, Ryo Kozu
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Journal Title
BMC Surg
Volume: 17
Pages: 111-111
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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[Presentation] LVAD装着術後にICU獲得性筋力低下とともに合併症を繰り返した症例に対する多職種チームの関わり2017
Author(s)
森本 陽介, 矢野 雄大, 及川 真人, 花田 匡利, 小柳 亮, 笹口 剛志, 進藤 典子, 関野 元裕, 松本 周平, 東島 潮, 神津 玲
Organizer
日本集中治療医学会第1回九州支部学術集会
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