2015 Fiscal Year Research-status Report
歩行中の力学的エネルギー変換効率評価システムの開発と臨床評価
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26750195
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Research Institution | Hokkaido University of Science |
Principal Investigator |
春名 弘一 北海道科学大学, 保健医療学部, 講師 (00712168)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 人間医工学 / リハビリテーション / 理学療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
身体質量重心の力学的エネルギー変換効率は、歩行中の重力の効率利用の程度を定量的に表す指標である。従来、力学的エネルギー変換効率算出には、床反力計を用いて床反力前後方向成分と鉛直方向成分から算出する方法と、三次元動作解析装置から求めた身体質量重心の位置情報から算出する方法が存在するが、いずれも大規模な実験室が必要である。H26年度の研究成果としては、新たな手法としてゲーム用デバイスであるキネクトv1センサを活用し、体表マーカーが不要で、かつ、リアルタイムに身体合成重心を描写するシステムを開発した。H27年度の研究成果は、マイクロソフト社より新たにリリースされたキネクトv2センサを活用し、キネクトv1センサを用いたシステムとの精度検証を実施した。結果は身体質量重心の検出範囲は、キネクトv2センサの方が遠くまで検出可能で、検出精度も高かった。該当研究におけるH27年度の研究実績は、査読付原著論文1件、国際会議発表2件、国内学会発表5件である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度の計画は従来法により得られたデータとの差異の検討および誤差を最小化する手法の検討であった。研究計画は概ね順調に進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
実施の患者を対象とした臨床評価を計画している。低歩行能力患者を対象とし、補装具を利用する前後のデータを取得し、エネルギー変換効率を評価し、臨床現場での有用性の視点で検証する。
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Causes of Carryover |
研究成果発表のための学会旅費が当初の予定より支出が多かったが、次年度使用額は74,632円と小額であり、ほぼ計画通り支出した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
実施の患者を対象とした臨床評価を計画している。人件費・謝金、旅費などを中心に支出する計画である。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Development of an algorithm to predict comfort of wheelchair fit based on clinical measures2015
Author(s)
Keisuke Kon, Yasuyuki Hayakawa, Shingo Shimizu,Toshiya Nosaka,Takeshi Tsuruga, Hiroyuki Matubara,Tomohiro Nomura, Shin Murahara,Hirokazu Haruna,Takumi Ino, Jun Inagaki, Toshiki Kobayashi
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Journal Title
Journal of Physical Therapy Science
Volume: 27(9)
Pages: 2813-2816
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] Effect of rocker shoes on body center of mass mechanical energy conversion efficiency during walking2016
Author(s)
H.Haruna, J.Inagaki, K.Kon, T. Ino, Y.Tanahashi, S.Hosoya, M.Kamoshida, Y.Sato, N.Kato, S.Shimizu, T.Kobayashi
Organizer
5th Asia Oceanian Conference of Physical & Rehabilitation Medicine
Place of Presentation
フィリピン共和国
Year and Date
2016-02-18 – 2016-02-22
Int'l Joint Research
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