2014 Fiscal Year Research-status Report
言語・非言語課題におけるパーキンソン病患者の他者感情認知の特徴
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26750197
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
福井 恵子 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 助教 (40584628)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | パーキンソン病 / 談話 / 他者感情認知 |
Outline of Annual Research Achievements |
パーキンソン病(以下、PD)では感情認知障害を発症することが知られるようになった。しかしながら、現在でも、感情認知障害がPDの総合的重症度や全般的精神機能と関連があるのか、他疾患患者と比較し、量的・質的差異があるのか、刺激呈示様式(言語・非言語)によって成績が異なるのかという点は、明らかになっていない。そこで、本研究では上記の問題を明らかにし、PDの抱えるコミュニケーション面の困難さを軽減することを目的にしている。 H26年度は文章による他者感情認知課題を作成し、健常データ、PD患者のデータを収集することを予定していたが、想定よりも課題作成に難渋した。 予備実験は課題を修正しながら、繰り返し実施した。対象者は健常若年者であり、延べ49名であった。その結果、ようやく文章課題が完成した。 文章による他者感情認知課題として、当初は(1)比喩・皮肉文課題と(2)談話課題の2つの課題を実施予定であった。しかし、予備実験における課題の実施時間とそれに伴う対象者の疲労を考慮したところ、課題を2つ実施することは対象者への負担が大きいことがわかったため、(2)談話課題のみを行うこととした。 H27年度5月より本実験を行い、年度内にデータの収集を終える予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
文章による他者感情認知を調べるために実施予定であった、(1)比喩・皮肉文課題と(2)談話課題の作成のための予備実験を繰り返していた。刺激作成に時間を要したため、当初の予定と比較するとやや遅れている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
課題作成は終了し、H27年度中に健常者データと患者群のデータを収集し終える予定である。
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Causes of Carryover |
文章課題の作成に難渋し、予備実験を繰り返していた。そのため、本来すでに支払われている予定であった謝金が未使用のまま残っている状態である。 また、東京の関連施設に在籍する研究協力者との打合せは、両者が参加した学会会場にて打合せが可能であったため、旅費の一部も使用の必要がなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
H27年度は健常者およびパーキンソン病をはじめとする疾患群を対象に本実験を行う。対象者の人数に変更はないため、平成26年度に未使用であった研究費は平成27年度に繰り越し、使用する予定である。
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