2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of User Interface Design System for Touch Interface using Screen Reader
Project/Area Number |
26750218
|
Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
宮城 愛美 筑波技術大学, 障害者高等教育研究支援センター, 講師 (60447258)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 視覚障害 / タッチパネル / ユーザインタフェース / アクセシビリティ / ユーザビリティ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では「視覚障害者にとって使いやすいタッチパネル式端末(以降、端末)のユーザインタフェース(以降、UI)を視覚障害者自身が設計するための環境」の構築を目指して、ソフトウェアにおける操作ボタン等のUIのレイアウトを視覚障害者がタッチパネル式端末上で行なえるシステムを開発した。 視覚障害者の端末利用状況の調査結果、当事者へのヒアリングを基に、本システムの操作ボタン、画面遷移、音声出力等の仕様を決定した。UIレイアウトを行なう対象ソフトウェアは、機能や操作のイメージが持ちやすい、メモ帳およびスケジュール帳とした。また、使用する端末を限定しないために、Webアプリケーションによるシステムとした。 普段からスクリーンリーダでPCを使用する重度視覚障害者4名が、iOS端末(9.7、7.9、4インチ)とAndroid端末(8インチ)で、それぞれスクリーンリーダはVoiceOverとTalkBackという環境で、本システムを使用してメモ帳、スケジュール帳のUIのレイアウトを作成した。レイアウト作成の流れは以下の通りである。(1)メモ帳かスケジュール帳を選択、(2)新規作成か編集を選択、(3)各アイテムのサイズを数値で選択、(4)配置場所を画面上でタッチする。(4)以外は単純なリスト構造のUIである。 iOSは、いずれの画面サイズでも全員(熟練者、初心者)がレイアウトを作成することができた。Android端末は、参加者全員が操作方法に慣れることができず、レイアウト完成まで至らなかった。9.7インチ、7.9インチの端末はスケジュール帳で大きなアイテムを配置しやすく、4インチの端末は対象となる項目が見つけやすいという意見があり、サイズにより使用感が異なった。参加者全員から「自分が使いやすいように配置できた」「自分でデザインを作成できることに満足感を得た」という評価が得られた。
|
Research Products
(1 results)