2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26750253
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Research Institution | Gifu Keizai University |
Principal Investigator |
伊藤 嘉人 岐阜経済大学, 経営学部, 准教授 (50409299)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 体育理論 / スポーツ・リテラシー / シティズンシップ教育 / オリンピック教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度の研究課題は、①「体育理論」領域における先行実践の分析、②イギリス中等学校における「体育理論」領域の検討ならびにフィールド調査、③「体育理論」領域における教科内容構成の検討であった。 ①の研究課題については、我が国において戦後より「体育理論」の実践研究を積み上げてきた「運動文化論」に基づく「体育理論」実践を分析し、「体育理論」の教科内容を構築するべく実践課題を明らかにした。この研究に関わっては、第151回学校体育研究同志会全国研究大会にて研究発表した。②については、イギリスにおける保健体育科の教員養成大学の講師にイギリス中等教育学校における「体育理論」領域の授業ならびにGCSE-PEの実態についてうかがうことができた。また平成29年度中にイギリス中等学校にてフィールド調査をさせていただく了承を得た。③については、「体育理論」領域の中でもオリンピックを題材として、オリンピック教育の内容構成を検討する視点として「オリンピック・リテラシー」、「シティズンシップ教育」に着目し、オリンピック教育の教科内容構成のフレームワークを見出すことができた。この研究については、「オリンピック教育の内容構成に関する研究: オリンピック・リテラシー、シティズンシップ教育論を手がかりに」というテーマで平成28年11月に日本教科教育学会誌に投稿した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成28年度は、①「体育理論」領域における先行実践の分析、②イギリス中等学校における「体育理論」領域の検討ならびにフィールド調査、③「体育理論」領域における教科内容構成の検討を並行して行った。②の研究課題については、研究活動に対する準備の遅れや調査先との日程調整の関係から年度末に調査を実施したことから年度内に論文等をまとめることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度である平成29年度は、これまでの研究を継続・発展させ研究をまとめていきたい。具体的には、日本にならびにイギリスの中等教育学校における「体育理論」領域の学習について、理論的・構造的・実践的に明らかにし、その研究成果に基づいて義務教育で教えるべきスタンダードとして「体育理論」の教科内容を検討する。
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Causes of Carryover |
2回のイギリスにおけるのフィールド調査を予定していたが、勤務校における業務ならびに、調査先の日程調整から短期間の調査となった。そのため予定していた使用額を下回ることとなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年度は、以下の研究活動に主たる研究費を使用する予定である。 ①「体育理論」の教科内容構成にあたり実践的な問題を把握するために、運動文化論に基づく体育理論実践を展開している全国の中学校保健体育教師にインタビューならびに質問紙調査を行うための旅費と研究協力費が必要となる。②「体育理論」の教科内容構成に向けた新たな知見を得るために、イギリスにおける「体育理論」実践研究についての調査(St Mary's UniversityならびにLondon Borough of Richmond upon Thamesの中等教育学校)をするために海外旅費が必要となる。③本研究の成果を第43回日本教科教育学会全国大会(北海道教育大学)にて発表するための発表準備費用と旅費が必要である。
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Research Products
(2 results)