2017 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation method for long-distance running training based on blood glucose kinetics during incremental running
Project/Area Number |
26750275
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Research Institution | Ibaraki Christian University |
Principal Investigator |
中村 和照 茨城キリスト教大学, 生活科学部, 准教授 (10613292)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 長距離走 / パフォーマンス / 持久性競技能力 |
Outline of Annual Research Achievements |
男性市民ランナー8名を対象にトレッドミル上で2回の測定を実施した.1回目は漸増負荷走を疲労困憊に至るまで行なわせ,最高酸素摂取量(VO2 peak),60~95 % VO2 peakの走速度を算出し,2回目は漸増負荷走を8ステージ(60~95 % VO2 peakの走速度)行ない,30分休憩後に15 kmのタイムトライアルを実施し,ステージ間および15 km走前後の血糖値(Glu),血中乳酸値(Lac)を測定した.2回の測定結果から,15 kmの走速度とVO2 peak,Lacが2 mmol/lの走速度(V-LT)および酸素摂取量(走の経済性),漸増負荷走前後および15 km走前後のGlu,Lacの変化量(⊿Glu,⊿Lac)と比(⊿Glu/⊿Lac)との関係性をピアソンの相関係数を用いて検討した.その結果,15 kmの走速度とVO2 peak(r = 0.786,p = 0.02),V-LT(r = 0.898,p < 0.01),漸増負荷走時の⊿Lac(r = -0.844,p < 0.01),15 km走前後の⊿Glu(r = 0.826,p = 0.01)および⊿Glu/⊿Lac(r = 0.931,p < 0.01) と有意な相関関係が認められた.このことから,15 km走のような最大運動時のGluの維持能力,Lacに対するGluの上昇量の大きさは長距離走のパフォーマンスを反映する1要因になると考えられた.漸増負荷走時のGluの動態と15 kmの走速度には有意な関係性は認められなかったが,漸増負荷走前後と15 km走前後の⊿Glu/⊿Lac(r = 0.800,p = 0.02)に有意な相関関係が認められたことから,漸増負荷走時の⊿Glu/⊿Lacは最大運動時のLacに対するGluの上昇量の大きさを反映する指標として活用できる可能性も考えられた.
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Research Products
(2 results)