2014 Fiscal Year Research-status Report
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26750276
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Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
佐野 昌行 日本体育大学, 体育学部, 助教 (30409312)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | スポーツサービス / スポーツ経営学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、国内の体育管理・スポーツ経営学領域において用いられてきた「スポーツサービス」という語について、構成要素や全体像を明らかにし、その概念について検討することを目的とするものである。平成26年度には、スポーツ活動推進のための10種類のスポーツサービス提唱者である今井の助言を受けながら、これまでに日本で発行された体育管理・スポーツ経営学領域の単行書および、当該領域の論文、雑誌記事の中からスポーツサービスに関連するものを蒐集する計画であった。 このうち単行書については、まず国立国会図書館および日本体育大学図書館の蔵書検索により、戦後国内で発行された体育管理・スポーツ経営学関連著書約200冊をリストアップした。その後、これらの資料の蒐集を順次行うとともに、蒐集した単行書において「スポーツサービス」という語がどのように定義されてきたかを確認してきた。ただし、概念定義の変遷について詳細な検討を行う作業は、平成27年度に実施する計画であるため、ここでは簡単な内容の確認にとどめている。しかしながら、内容の確認と並行して資料蒐集を実施しているため、現在までに蒐集を終えた資料は、リストアップされたもののうち約半数に過ぎない。 論文および雑誌記事については、国立国会図書館および国立情報学研究所のデータベースを用いて検索し、約100件をリストアップした。これらの資料については、平成26年度中にほぼすべて蒐集し終えた。 研究協力者からの助言については、平成26年8月に協力者と面会して助言を受けた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
単行書の蒐集について、当初計画の約半数しか蒐集できていないため「やや遅れている」と評価した。ただし、上述した通り蒐集作業の過程において内容の確認を並行して行っているため、平成27年度の計画内容を先取りして実施していると捉えれば、この遅れは平成27年度中には取り戻せるものと考えられる。 協力者からの助言については、当初は平成26年度中に2度面会し助言を受ける予定であったが、実際には1回しか実施することができなかった。これは、双方の予定の調整と航空券の手配に手間取ったためである。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定どおり、平成27年度には体育管理・スポーツ経営関連単行書における「スポーツサービス」概念の変遷について検討していく。ただし、特に単行書の蒐集作業が遅れていることから、引き続き単行書の蒐集と内容の確認・検討を並行して実施していく。 国内における「スポーツサービス」概念の発祥については、研究協力者である今井が重要な資料を所有していることが明らかになったので、平成27年度中に今井と面会し、当該資料を閲覧させてもらうこととしたい。
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Causes of Carryover |
関連資料の蒐集が当初計画より遅れていることと、研究協力者との面会が1回しか実施できなかったため、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
引き続き関連文献の蒐集を行う。研究協力者との面会については、夏季・冬季・春季休業期間を活用して予定を調整し実施する。
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