2016 Fiscal Year Annual Research Report
Critical consideration to the sports policy trend of our country to see from an educational effect of extracurricular activities
Project/Area Number |
26750297
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
山本 浩二 北九州市立大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (50560447)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 運動部活動 / 高等学校 / 社会性 |
Outline of Annual Research Achievements |
3ヵ年の研究の流れとして,平成26年度は,高校生約5000名を対象にアンケート調査を実施した。調査項目としては,主に性別や学年,生活様式,部活動所属の有無,部活動で学んだこと,社会性獲得状況,学校行事に対する意識について回答を求めた。性別,学年,部活動所属の有無により社会性獲得状況には差異が見られ,有意差も確認できた。これらの結果については,平成27年度9月に学会大会にて口頭発表を行った。 平成27年度は,これらの分析結果を得て,部活動所属者の社会性が高い要因を質的調査により明らかにすることとした。高校生および部活動指導者(教員)へのインタビュー調査を実施した。その後,テープ起こしを行い,アンケート調査結果(量的調査)とインタビュー調査結果(質的調査)の関連性を分析した。 平成28年度(最終年度)は,これまでの調査結果の総まとめとして,他大学の先生方に知識提供をいただきながら,部活動所属者が高い社会性を獲得しているその要因について,インタビュー調査結果から分析・考察した。分析・考察する中で,部活動所属者の社会性をより高める要因は,いくつかの事柄が関連しており,今回の研究で見た関連性(要因)は,ほんの一部に過ぎず,もっと多角的に見つめていく必要性が明らかとなった。 本研究においては,部活動,特に運動部活動の教育的効果を「社会性」という切り口で検証し,その後,わが国のスポーツ政策(ここでは部活動をはじめとした青少年のスポーツ活動政策)に対する批判的考察を促すことを目的としていたが,学校現場に踏み込み,調査したことで,仮説以上の多大なる教育的効果と教員へのインタビュー調査から見える今日の学校制度の問題が浮き彫りとなった。 研究期間は終了するが,これから調査結果を論文化し,次の継続研究へ向け,見えてきた新たな課題を整理し,取り組んでいきたい。
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