2016 Fiscal Year Research-status Report
経皮的電気刺激を用いた新たな手法によるACL損傷メカニズムの再現と内的因子の影響
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26750315
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Research Institution | Osaka University of Health and Sport Sciences |
Principal Investigator |
下河内 洋平 大阪体育大学, 体育学部, 教授 (80465632)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ACL損傷メカニズム |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は、平成27年度に収集した三次元運動学的・動力学的データの分析を行った。平成27年度においては、被験者は、45㎝から地面反力計上に両足で着地し、そのまま両脚ジャンプを行い、約30㎝の跳躍を行った後、統制条件においてはそのまま利き足において片脚着地を行い、実験条件においては、30㎝跳躍した時点で大殿筋を電気刺激により収縮させ、片脚着地を行った。実験には、26名の健康な男女(女性12名、男性14名、年齢=21.6±1.6歳、身体質量=61.8±7.0kg、身長=1.661±0.093cm)が参加し、合計156試技より三次元運動学的・動力学的データの測定が行われた。 当該年度は、これら156試技全てのデータから、各関節における角度、角速度、角加速度、また、逆動力学的に正味の関節モーメントや関節反力などの計算を行い、各試技の時系列的データを作成した。また、これらのデータに欠損やノイズなどは無いことが確認された。しかし、学内外における仕事が当初予想していたよりも多くなり、各試技の時系列的データからの必要な変数の抽出や、それらの変数を用いて統計処理を行う、というところまで分析を進めることが出来なかった。したがって、当該年度においては、予定していたデータ分析および発表をを行うことが出来なかったため、延長申請を行い、受理された。 延長が許可された平成29年度は、片脚着地時の大殿筋の不適切なタイミング、そして、強さでの予備収縮が、下肢三関節の複数の運動面における運動学的・動力学的パラメータに及ぼす影響を検証する。そして、その分析結果をもとに、ACL損傷リスクへの影響を検討し、ACL損傷リスクが高い球技スポーツなどにおいて、ACL損傷予防を実現するための一助になる情報を還元できるよう努める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当該年度は、予定していたデータ分析を、ほとんど進めることが出来なかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度より、本研究室所属のフルタイムの研究助手を持つことが出来たため、データ分析や研究発表は、速やかに行える予定である。
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Causes of Carryover |
当該年度は、予想以上に学内外での仕事が多く、予定していたデータ分析を殆ど行うことが出来なかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
データ分析のための人件費、分析用統計ソフトおよびコンピューターなどの購入、学会発表などの旅費に研究費を使用する。
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