2014 Fiscal Year Research-status Report
低酸素下での高強度インターバルトレーニングが糖脂質代謝および身体組成に及ぼす影響
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26750319
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
今 有礼 中京大学, 国際教養学部, 准教授 (00455445)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 低酸素 / インターバルトレーニング / 糖脂質代謝 / ホルモン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,低酸素環境で行う高強度インターバルトレーニングが,糖脂質代謝および身体組成に及ぼす影響について検討することである.本年度は,低酸素環境で行う一過性高強度インターバル運動が,血中糖脂質代謝マーカーの変動に及ぼす影響について検討した. 健常成人男性7名を対象とし,常酸素環境および低酸素環境で運動を行った.運動は,自転車エルゴメーターを用いて,両環境下において30秒間の全力ペダリングを4セット,セット間休息4分で実施した.低酸素環境で運動を実施する際は,酸素濃度を13.6%に設定して行った.それぞれの環境での運動は,10日以上の間隔をあけて実施した.運動前,運動直後,15分後,30分後,60分後,120分後,および180分後に肘静脈より採血を行い,血中糖脂質代謝マーカーを測定した.また,運動中のピークパワー,平均パワー,およびパルスオキシメーターを用いて,血中酸素飽和度の測定を行った. 運動中のピークパワーおよび平均パワーは,セット数を重ねるごとに低下したが,群間における有意差は認められなかった.血中乳酸,カテコールアミン,インスリン,グルコース,および遊離脂肪酸は運動前と比較し運動後で有意に増加した.低酸素環境における運動120分後の遊離脂肪酸の変化率(運動前と比較)は,常酸素環境と比較し,有意に高値を示した.血中酸素飽和度は,低酸素環境の方が常酸素環境よりも有意に低値を示した. 以上の結果から,低酸素環境で行う一過性高強度インターバル運動は,常酸素環境で行う同様の運動と比較し,運動誘発性の脂肪分解を促進する可能性が示唆された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度の研究計画は,低酸素環境で行う一過性高強度インターバル運動が,血中糖脂質代謝マーカーの変動に及ぼす影響について検討することであったが、計画通りに実験を遂行することができた.
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Strategy for Future Research Activity |
健常成人男性20名程度を対象とし,常酸素群または低酸素群に分類して, 4週間の高強度インターバルトレーニングを実施する.トレーニング前後に糖脂質代謝マーカーおよび身体組成の測定を行い,低酸素環境下で行う高強度インターバルトレーニングの効果を検討する.また,両環境下でのトレーニングによる運動パフォーマンスの変化についても比較検討する予定である.
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Causes of Carryover |
平成26年度に購入を予定していた物品を購入しなくても研究を進めることができたため,使用額が当初の予定を下回った.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成26年度の未使用額を,平成27年度の研究に必要となる消耗品の購入費として使用する予定である.
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Research Products
(1 results)