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2014 Fiscal Year Research-status Report

潜水徐脈反応と運動後心拍回復の関連に関する研究

Research Project

Project/Area Number 26750340
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

小西 真幸  早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助手 (10711187)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords潜水反射試験 / 運動後心拍回復 / 若年者 / 高齢者
Outline of Annual Research Achievements

本研究は潜水徐脈反応と運動後の心拍回復(heart rate recovery: HRR)の関連を検討することが目的である。この目的を達成するため、初年度は年齢および心肺体力の違いが潜水徐脈反応およびHRRに及ぼす影響を検討した。
若年男性13名(27±3歳)および高齢者9名(68±4歳)に対し、潜水反射試験およびトレッドミルによる心肺運動負荷試験、5分間の自律神経測定をおこなった。最高酸素摂取量(若年者:47.2±6.8、高齢者:33.2±4.6 ml/kg/min)および最高到達心拍数(若年者:192.2±9.7、高齢者:156.0±17.1 beat/min)は若年者が高齢者より有意に高値を示した。高齢者では潜水徐脈反応(心拍数の変化率)や副交感神経活動(高周波成分)が若年者より有意に低値を示した。また、運動後1分時のHRR(HRR1)は若年者と高齢者に差は認められなかったが、運動後2分時のHRR(HRR2)および3分時のHRR(HRR3)は若年者が有意に高値を示した。これらの結果から、高齢者では自律神経活動が減弱しており、潜水徐脈反応も減弱していることが示唆された。自律神経活動は加齢により減弱することが先行研究により示されているものの、潜水徐脈反応については加齢の影響か体力の影響か、あるいは他の影響かは明らかでない。今後データを蓄積することで明らかにしていきたい。潜水徐脈反応とHRRの相関関係を分析したところ、若年者では有意な相関関係が認められたが(R = -0.848, P = 0.000)、高齢者では相関関係は認められなかった。潜水徐脈反応とHRRの関連やそのメカニズムについて、今後さらに対象者数を増やし、性別や年齢、体力などの幅広いデータから検討していく必要がある。
現在までに大学体育会所属のアスリート8名のデータも収集しているが、本データは現在解析中である。
若年者のデータについては19th Annual Congress of the European College of Sport Science(Amsterdam)にて発表をおこなった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初の計画の通り、潜水徐脈反応と運動後心拍回復の関連について一般人だけでなく高齢者やアスリートを対象に実験を進めることができた。初年度としてはおおむね順調に計画が進んでいると言える。ただし、女性や低体力者、中年者についてはまだ測定できていないため、今後測定していく必要がある。これらの対象者の募集は順調に進んでおり、2015年度に様々な対象者を測定する目途は立っている。

Strategy for Future Research Activity

初年度よりさらに対象者数を増加させる予定である。特に、40歳代~60歳代の男女を100名程度測定する計画を立てており、対象者の募集も進んでいる。様々な属性の対象者のデータを収集することにより、潜水徐脈反応と運動後心拍回復の関連が明らかになっていくと思われる。また、得られたデータを随時解析し、国内学会での発表および論文投稿をおこなう予定である。
最終年度の研究計画(12週間の運動トレーニングが潜水徐脈反応および運動後心拍回復に及ぼす影響)を実施するための準備を同時に進める。具体的には、倫理委員会への申請や対象者の募集や選定を開始する。

Causes of Carryover

対象者数が当初の計画よりやや少なかったこと、学会参加にかかる旅費を学内の予算から支出したことから、次年度使用額が生じることとなった。

Expenditure Plan for Carryover Budget

初年度に対象者がやや少なかった分を2015年度に補い、研究費を使用する予定である。2015年度は100名程度の対象者に測定を実施する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] A correlation between bradycardia during cold face test and heart rate recovery immediately after exercise2014

    • Author(s)
      Konishi M, Kim H-K, Ando K, Tabata H, Nishimaki M, Xiang M, Sakamoto S
    • Organizer
      19th Annual Congress of the European College of Sport Science
    • Place of Presentation
      Amsterdam
    • Year and Date
      2014-07-02 – 2014-07-05

URL: 

Published: 2016-06-01  

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