2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the cognitive function screening by the exercise performance
Project/Area Number |
26750343
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Research Institution | Seijoh University |
Principal Investigator |
冨山 直輝 星城大学, リハビリテーション学部, 講師 (00367872)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 運動パフォーマンス / 認知機能 / NIRS |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,運動パフォーマンスによって認知機能がスクリーニング可能かどうかを検討した.そのために,認知機能に関連する運動パフォーマンスの抽出,抽出された運動パフォーマンス実施時の脳活動の調査,認知課題実施時に異なる運動課題を実施したときの脳活動の違いについて検討を行った. 平成28年度は,前頭葉部分に光イメージング脳機能装置を装着し,通常ペース歩行,最大努力歩行,Four Square Step Testの3つの課題中の脳活動を調査した.この3つの課題を選択した理由は,両歩行課題については,先行研究で認知機能と関連すると報告されていること,Four Square Step Testについては,平成26および27年度の研究において,認知機能と最も関連している課題であったためである. 結果は,通常ペース歩行で実施した場合が,他の課題と比較し前頭葉が活動していることが示された.先行研究では,歩行スピードが速いほど前頭葉が活動することが報告されているが,本研究の結果は異なった.先行研究ではトレッドミルでの調査がほとんどであり,機器にによってスピードがコントロールされている可能性がある.一方,本研究は実際の平地歩行を実施しており,スピードのコントロールは対象者自身によって行われる.歩行速度の変化などの調整には前頭前野が深く関与する可能性が先行研究で述べられていることから,通常歩行ではスピードコントロールが要求され,その調整が前頭葉活動に影響した可能性が考えられた.
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Research Products
(1 results)