2014 Fiscal Year Research-status Report
日内運動タイミングが生活習慣病予防に及ぼす影響―時計遺伝子の朝型夜型に着目して―
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26750351
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Research Institution | University of East Asia |
Principal Investigator |
宮崎 亮 東亜大学, 人間科学部, 講師 (20531908)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 身体活動量 / 遺伝子多型 / 概日リズム |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、研究代表者の異動により、研究フィールドの変更および研究デザインの修正が必要となった。そのため本年度は、新たな研究フィールドの探索および平成27年度実施予定の研究の準備を中心に実施した。その結果、山口県内を中心に数か所の研究フィールドを獲得し、すでに平成27年4月よりデータ取得を進めている。質問紙および活動量計などのデータを取得し、身体活動の朝型夜型と医学データとの関係を検討する予定である。また、平成26年度は、平成27年度に実施予定の研究で対象とする時計遺伝子群の選定を行った。以上の成果を踏まえ、今年度は、身体活動の朝型夜型パターンを規定している要因を探り、さらに時計遺伝子群を測定し、身体活動リズムとの関連を検討する実験も実施予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の異動により、研究フィールドの変更および研究デザインの修正が必要となった。そのため、平成26年度の達成度は、予定よりやや遅れている。しかし、平成26年度に実施予定であった研究は、山口県内の中高齢者を対象に、平成27年4月よりすでに開始しており、研究の遅れは最小限で収まっている。また、平成27年度に実施予定の研究も、上記の理由により、研究デザインの修正を加えたうえ、順次実施予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年夏までに、山口県内のフィールド、および複数施設の協力を得て、合計数百人単位のデータを取得予定である。また、活動量計データが予定より多く得られる見込みである。これらのことにより、中年者だけではなく、広く後期高齢者まで対象年齢を広げることが可能になり、身体活動の朝型夜型パターンについて、より精度の高い分析ができると考えている。さらに、本年度は、時計遺伝子群の日内動態と身体活動リズムとの関連を分析する。時計遺伝子群を経時的に測定し、時計遺伝子群の推移、遺伝子多型と運動タイミングとの関連などを分析する予定である。
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Causes of Carryover |
研究代表者の異動により、研究フィールドの変更および研究デザインの修正が必要となった。そのため、平成26年度使用予定であった予算を、予定をずらして今年度使用する。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成26年度に予定していた実験を平成27年度に実施するため、変更は予算の使用時期等に限られる。具体的には、疫学研究に必要な人件費、質問紙印刷費、分析費等が該当する。また、時計遺伝子群の測定に関しては、測定機器はすでに保持しているため、消耗品(採血管、注射針等)や時計遺伝子解析に必要な試薬および消耗品に対する予算を見込んでいる。また、情報交換や学会で研究成果を公表するために必要な出張経費、および論文発表の際の諸経費(英文校正など)も計上している。
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