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2015 Fiscal Year Research-status Report

コミュニティを基盤にした子どもの公共空間と子ども施策の検討

Research Project

Project/Area Number 26750356
Research InstitutionUekusa Gakuen Junior College

Principal Investigator

田村 光子  植草学園短期大学, 福祉学科, 准教授 (30532494)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords社会福祉関係 / 子ども / 公共空間 / 社会環境
Outline of Annual Research Achievements

本研究はコミュニティを基盤にした子どものための公共空間の意味を見出すこと、さらに新たな子ども施策の必要性を実践的に組み上げることを目的としている。そのために以下の3つのテーマ、「子どもの公共空間の必要性に関する実践的検討」「子どもたちの社会状況、子育て環境の把握」「海外事例からの子どものための公共空間に必要な視点の検討」に焦点を絞って研究を進めている。
平成26年度は、「子どもの公共空間の必要性に関する実践的検討」および「海外事例からの公共空間に必要な視点の検討」について研究を進めた。実践的検討では、千葉市の子どもの居場所「こどもカフェ」の実践経過から、現代の子どもたちの成育環境の課題を検討した。海外事例の検討では、海外における実践事例の視察を経て、都市の子どもの成育空間について共通の課題があることを知るとともに、海外研究協力者から研究への助言を得ることができた。
引き続き、平成27年度においても、子どもの公共空間の必要性に関する実践的検討を図った。また、コミュニティを基盤にした子どものための公共空間の意義と、あらたな子ども施策の必要性を明らかにするために、日本における子どもの「居場所づくり」の歴史的展開を振り返り、これまでの実践展開で得られた子ども自身の意見の抽出から、子どもの居場所に必要な機能について検討し、論文として発表した。さらに、モナシュ大学(オーストラリア・メルボルン)における研究会において、研究協力者(一ノ瀬佳也:立教大学)の協力を得て、「こどもカフェ」事業についての国際発信を行った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

平成27年度は、研究代表者の体調不良により、子どもの公共空間における実践的検討をすすめるための、フィールドワークへの参加が思うように図れなかった。また、子どもの成育環境の課題とニーズに関するアンケート調査の実施が必要なため、補助事業期間延長を申請した。遅れている実施内容について、平成28年度に実施展開していく方向である。

Strategy for Future Research Activity

平成28年度は、前年度の不足事項について研究を補うとともに、研究結果もふまえて総合的考察を実施することを目的としている。
まず、平成26、27年度に引き続き、「子どもの公共空間の必要性に関する実践的検討」を図る。この実践的検討にあたっては、「こどもカフェ」の実施団体に連携協力を得ながら研究を進めていく。国内事例の視察・検討として、千葉市内外において、さまざまな子どもの公共空間を創造していく取組があり、その実践団体および支援者の協力を得て進めていく。それらの動向を踏まえながら、前年度から繰り越したアンケート調査・分析を実施し、子どもの成育環境の課題とニーズについて検討を図る。
さらに、海外研究協力者が今年度日本に来訪予定のため、フィールドワークの視察および助言、さらに研究会を実施予定である。
これらの経過を経て、平成26、27、28年度の研究結果を踏まえて総合的考察を行う。特に現代の子どもの「生きづらさ」を補うような公共空間の必要性について検討しながら、コミュニティを基盤にした子どものための公共空間の必要性について提示することを目標とする。

Causes of Carryover

平成27年度に、研究代表者の体調不良によりフィールドワークへの参与観察やアンケート調査が実施できなかったため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

平成28年度は、子どもの成育環境の課題と公共空間の必要性について、フィールドワークへの参与観察、およびアンケート調査の実施・および分析に、上記予算を充てる予定である。
また、海外の研究協力者が日本に来訪予定のため、千葉市における子どもの公共空間づくりについてフィールドワークへの視察、助言、さらに研究会の実施を予定している。

  • Research Products

    (1 results)

All 2016

All Journal Article (1 results) (of which Open Access: 1 results,  Acknowledgement Compliant: 1 results)

  • [Journal Article] 子どもの居場所の機能の検討2016

    • Author(s)
      田村光子
    • Journal Title

      植草学園短期大学研究紀要第17号

      Volume: 17 Pages: 31-42

    • Open Access / Acknowledgement Compliant

URL: 

Published: 2017-01-06  

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