2015 Fiscal Year Research-status Report
南部アフリカ・カリバ湖の漁業資源をめぐる社会の動態
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26760007
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Research Institution | Hiroshima Jogakuin University |
Principal Investigator |
伊藤 千尋 広島女学院大学, 国際教養学部, 講師 (00609662)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ジンバブウェ / ザンビア / カリバ湖 / タンガニーカ湖 / 商業漁業 / 漁法 |
Outline of Annual Research Achievements |
自然資源に依存した産業が経済を支えているアフリカ諸国では、資源の持続的な利用・管理の枠組みを構築することは急務である。本研究では、南部アフリカに位置するカリバ湖沿岸の主要な漁業資源であるカペンタを対象として、カペンタ産業をめぐる社会の動態を明らかにし、持続的な利用・管理の枠組みを構築することを目的としている。研究対象地はザンビア共和国、ジンバブウェ共和国である。 2年目にあたる平成27年度は、両国にて現地調査を実施した。カペンタ産業に関わる事業者に対しては、継続的な聞き取り調査を実施しており、事業内容や季節変化に関する分析を進めた。加えて本年度は漁法や漁船についての観察・聞き取り調査を行った。これまでもアフリカ内水面漁業に関しては漁法や漁具に関する生態人類学的研究が行われてきたが、単一魚種を対象とする商業漁業に関しては研究が進んでいない。そこで本年は、タンガニーカ湖(ザンビア側)とカリバ湖における漁法や漁船の差異に着目し、環境・人為要因の両面から考察を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は現地調査とそのデータ分析を予定通りに進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は最終年度であるため、成果発表を中心に行う。具体的には英語による原著論文の発表、日本語による商業誌への寄稿である。また補足的なデータ収集および新たな研究シーズを発掘するために現地調査を実施する。
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