2016 Fiscal Year Research-status Report
現代中国の少数民族におけるキリスト教受容に関する研究―イ族を中心に
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26770030
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Research Institution | Fukuoka Jo Gakuin University Junior College |
Principal Investigator |
徐 亦猛 福岡女学院大学短期大学部, 英語科, 准教授 (00638265)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 中国少数民族 / キリスト教 / 宣教師 / 宗教学 / 民俗学 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は研究計画に基づいて、雲南省イ族の現地調査とイ族地域で宣教活動を成功した内地会の宣教師に関する文献資料調査を行って、その成果は以下のように挙げることができた。 イ族の信仰活動の基本状況、イ族の文化生活に対するキリスト教の影響などを解明するため、平成28年8月から約2週間、筆者が中国の雲南省の管轄する一つのイ族村落に住み込み、現地の研究協力者を通して、観察、インタビュー、活動参加という伝統的な研究方法を通して、イ族村民の日常生活とキリスト教礼拝活動を綿密に記録し、その調査から得られる一次資料を分析し、イ族の宗教的状況を把握し、現代イ族社会におけるキリスト教の位置づけと役割を再確認した。 雲南省のイ族村落を現地調査する際に、イ族に向けて積極的な布教活動を展開した内地会(China Inland Mission)を発見した。特に、フィールドワークを行ったイ族村落に大きな影響を及ぼしたのはオーストラリア籍の内地会宣教師ポーデスであった。29年3月から約2週間、筆者はオーストラリアの内地会メルボルン本部に赴き、ポーデス宣教師に関する史料の閲覧、持参のデジタルカメラでの史料撮影と複写をした。 平成28年度の研究成果として、平成28年度7月日本宣教学会第11回全国研究会において研究発表を行った。8月に東アジアキリスト教交流史研究会主催のソウル国際セミナーにおいて研究発表を行った。10月中国上海大学主催の「キリスト教と近代中国教育」国際シンポジウムにおいて研究発表を行った。それぞれの発表を通して、寄せられた質問とご意見に基づいて、発表原稿を論文として、平成29年3月関西学院大学神学部の『神学研究』第64号に掲載された。さらに、もう一本の論文は日本宣教学会の学会誌に採用され、平成29年度中に刊行する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度中、雲南省のイ族村落において、キリスト教受容に関する一次資料とデータを収集、撮影の現地調査と研究を行った。また、イ族宣教に大きな影響力を与えた内地会宣教師に関する史料収集、撮影と複写の調査も行った。これらの調査で収集した資料とデータのもとで、分析を行い、学会で研究発表し、論文として紀要などへの掲載もできた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は本研究の最終年度であるので、最後の一年において、各地の調査状況に基づいて、イ族居住地区などに対して追加と補足調査を行う。
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Causes of Carryover |
本年度別の研究出張によって、年度内に2回目の雲南省の現地調査ができなかったため、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度の2回目の雲南省の現地調査費用を次年度の追加補足調査費用として使用する。
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Research Products
(4 results)