2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26770046
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Research Institution | Shizuoka University of Art and Culture |
Principal Investigator |
天内 大樹 静岡文化芸術大学, デザイン学部, 講師 (40615035)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 日本近代建築 / 堀口捨己 / 山口文象 / 篠原一男 / 槇文彦 |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年度に申請者は,これまでの個人・共同研究と結び付けながら機会ごとに,1930年代や戦後の特に建築に関する見解を明らかにすることで,4つの研究内容のうち①/④(1930年代の美学と建築の関係/1950年代のデザインと建築の関係)において進展をみた.発表が次年度に跨がったものも含めて以下の項目が本研究に該当する.①:AMANAI, Daiki. "Modernism and the Vernacular: an Architect in 1930s Japan", Serbian Architectural Journal, pp.29-42, 2014.06;天内大樹「理念を伴った建築展──分離派建築会」,『建築雑誌』,vol.129,No.1660,2014.7,p.27/④:若林幹夫(ゲスト)+南泰裕+天内大樹+市川紘司「〈建築理論研究 04〉──槇文彦ほか『見えがくれする都市──江戸から東京へ』」,『10+1 website』,http://10plus1.jp/monthly/2014/04/-04.php,2014.4;坂牛卓(ゲスト)+南泰裕+天内大樹「〈建築理論研究 06〉──篠原一男『住宅論』『続住宅論』」,『10+1 website』,http://10plus1.jp/monthly/2014/09/-06.php,2014.9;天内大樹「サステイナブルな芸術の共同体──山口文象ノンポリ説からみたRIAの原点」,『10+1 website』,http://10plus1.jp/monthly/2015/03/issue-04.php,2015.3;平田晃久(ゲスト)+南泰裕+天内大樹+市川紘司「〈建築理論研究 08〉──菊竹清訓『代謝建築論──か・かた・かたち』」,『10+1 website』,http://10plus1.jp/monthly/2015/04/08.php,2015.4. また当年度研究予定の①/②(1930年代の工芸と建築の関係)に関しては,準備段階で資料が予想以上に集まっており,現地調査を次年度に延期することにしたものの,全体としての進度に影響はない.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2014年度前半①に計画した渡邊吉治,外山卯三郎を中心とした『美学研究』『芸術学研究』,札幌詩学協会(具体的には『さとぽろ』),後半②に計画した商工省工芸指導所にくわえ,2015年度③に計画していた(1950年代の美学とデザインの関係)小池新二に関しても資料が順調に集まっている.また②に関して,資料の場所を適宜確認できる状況に至った.現地調査を2014年度から2015年度に延期したものの,準備調査としては計画以上に進んでおり,より効率的な調査を望める.
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Strategy for Future Research Activity |
①→②→③→④という順序で研究を進める計画であったが,資料入手の都合や現地調査の機会,また各機会に与えられる仕事の性質上,4つのテーマを俯瞰的に見て漸次進める計画とする.具体的に日程が決まっているものでは,④に含まれる栄久庵憲司に関して考察する機会を与えられており,適切な資料調査の上でまとめる.また調査の効率化のため,すでに集まった資料から適宜見解を明らかにする機会を設け,最終的な成果に向けての足掛かりとする.
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Causes of Carryover |
端数が生じたため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の執行において解消可能である.
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Remarks |
申請者の個人ホームページ.
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