2014 Fiscal Year Research-status Report
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26770067
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
土居 伸彰 東京藝術大学, 映像研究科, 専門研究員 (10580467)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | アニメーション / 映画祭 / ヨーロッパ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、世界各地に増え続けるアニメーション専門の映画祭についての基礎的な研究である。 平成26年度は、研究の端緒のため、現在、世界的に重要だとみなされているアニメーション映画祭の関係者(主にプログラム選定など芸術的な側面に携わるアーティスティック・ディレクター)にインタビューを行い、彼らにとって、アニメーション映画祭はどのような役割を持つのかについての聞き取り調査を行った。 インタビューを行ったのは、世界最大かつ最古のアニメーション映画祭であるアヌシー国際アニメーション映画祭のアーティスティック・ディレクターであるマルセル・ジャン氏、芸術性・作家性の重視で定評のあるザグレブ国際アニメーション映画祭のアーティスティック・ディレクターであるダニエル・スルジック氏、スロベニア・リュブリャーナで開催されるアニマテカ国際アニメーション映画祭のディレクターであるイゴール・プラッツェル氏、現代美術の分野との接点の強いユニークなアニメーション映画祭であるオランダ国際アニメーション映画祭のディレクターであるゲルベン・シュレーマー氏、北米最大のアニメーション映画祭であるオタワ国際アニメーション映画祭のアーティスティック・ディレクターであるクリス・ロビンソン氏、シネマテーク・ケベコワーズで開催されるアニメーション・サミットのプログラマーであるマルコ・ドゥ・ブロワ氏、スイス最大のアニメーション映画祭ファントーシュを立ち上げた一人であるオットー・アルダー氏である。また、作り手にとってのアニメーション映画祭の重要性を知るべくアニメーション作家の和田淳氏にもインタビューをした。 また、これらのインタビューを公開するためのウェブサイトの制作も行った。平成26年度に行ったインタビューは、平成27年度以降、随時公開していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、世界を代表するアニメーション映画祭の関係者に聞き取り調査を行うことができ、また、成果発表のための場(ウェブサイト)についても用意することができたから。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、平成26年度に引き続き、世界の重要なアニメーション映画祭の関係者への聞き取り調査を行っていくが、その範囲を広げ、プロデューサーとしての役割を持つ人々にも話を聞いていくことで、多面的な考察を行いたいと考える。
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Causes of Carryover |
当初の予定よりも旅費の部分で支出が少なかったがゆえに、来年度以降の旅費に回すことを考えたがゆえ。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
前述のとおり、平成27年度の旅費に回す。
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Remarks |
現在公開前。
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