2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26770067
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
土居 伸彰 東京藝術大学, その他の研究科, その他 (10580467)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | アニメーション / 映画祭 |
Outline of Annual Research Achievements |
アニメーション映画祭の歴史と現在の状況をめぐる研究を行うため、平成27年6月に開催されたザグレブ国際アニメーション映画祭およびアヌシー国際アニメーション映画祭を訪問、各映画祭の視察とともに、関係者への取材や資料収集をした。継続的に行っているアニメーション映画祭のディレクターへのインタビューについては、本年度はGLASアニメーション映画祭(アメリカ)のジャネット・ボンズ氏、アニメスト映画祭(ルーマニア)のミハイ・ミトリッチ氏と、定番というよりは新たな試みを行おうとしている映画祭のディレクターに聞き取り調査した。また、平成28年3月に第一回の開催となったGLASアニメーション映画祭には、実際に現地を訪れ、新たなアニメーション映画祭が立ち上がっていく様子を、関係者への取材を行いながら追っていくこととなった。 これらの調査の結果から、アニメーション映画祭の現代的な意義についての情報および知識を獲得することができた。調査の成果については、最終年度となる来年度でのウェブサイトで公開を行うため、昨年度に引き続き、データ整理を集中的に行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
二年間にわたるアニメーション映画祭ディレクターおよび関係者への聞き取り調査が、世界的に著名な映画祭から、新進気鋭の映画祭まで幅広く行うことができており、資料的価値が極めて高いものとなっている。これらの聞き取り調査の結果の公開のウェブサイトについても順調に準備は進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、二年間にわたって収集してきた映画祭ディレクターおよび関係者のインタビューを整理・編集し、日英の二ヶ国語でウェブサイトに公開することによって、アニメーション映画祭の歴史と現代的な意義について研究するにあたり、将来的に参照が必須となるような、基礎的かつ重要な資料とすることを目指していく。インタビューについても、またアプローチを変えて、今年度も追加で行っていきたい。 今後は、アニメーションに限らない映画祭研究の資料にあたりつつ、アニメーション映画祭ならではの特徴・意義について考察を深めることによって、これらの聞き取り調査資料の学術的な文脈をはっきりとさせていくことが必要となってくる。
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Causes of Carryover |
研究の性質上、謝金もしくは旅費が多くなるため、効果的に研究費を用いるために余った少額を次年度に回そうと考えたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
最終年度にあたる次年度において公開する、成果発表のウェブサイトの作業のための費用として。
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