2016 Fiscal Year Annual Research Report
Basic Research on Animation Festival
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26770067
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
土居 伸彰 東京藝術大学, 大学院映像研究科, 特別研究員 (10580467)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | アニメーション / 映画祭 / ヨーロッパ / アメリカ |
Outline of Annual Research Achievements |
アニメーション映画祭の歴史と現在の状況、その役割の変化についての研究を行うため、平成28年6月に開催のザグレブ国際アニメーション映画祭(クロアチア)およびアヌシー国際アニメーション映画祭(フランス)を訪問。各映画祭の視察とともに関係者への取材と資料収集を行った。9月にはオタワ国際アニメーション映画祭に参加。パネル「世界における日本のアニメーション作家」において、日本人アニメーション作家にとっての映画祭の歴史的な重要についての講演を行った。また、平成29年3月にはGLASアニメーション映画祭(アメリカ)に参加した。北米で昨年立ち上がったばかりの映画祭に二年連続で訪問することにより、現代におけるアニメーション映画祭の必要性について、実地調査・聞き取り調査を行った。 また、3年間で行ってきた世界の主要なアニメーション映画祭のディレクター(関係者)へのインタビュー(英語)を日本語へと翻訳。制作したウェブサイト上で日英二ヶ国語で公開した。さらには、日本アニメーション学会の研究会において、3年間の調査結果についての報告を行った。 結果として、かつてのアニメーション映画祭がアニメーション作家同士の国際的な交流とアニメーション芸術の振興のために行われていたのに対し、近年世界中に立ち上がっているアニメーション映画祭の多くが、映画祭が行われる当地におけるアニメーション文化を育成する目的を持つものになっていることが明らかになった。
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