2016 Fiscal Year Research-status Report
音声学的視点を踏まえた現代日本語文法記述の精緻化の試み
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26770139
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
岡田 祥平 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (20452401)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | イントネーション / アクセント / 同意要求 / 確認要求 / 「とびはね音調」 / 「クナイ」 / 新用法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,昨年度に行った予備調査をもとに,調査票の再検討を行った。その過程で,従来の日本語文法研究においては定義が必ずしも明確ではなかった「同意要求」と,「同意要求」に類似する「確認要求」の異同について,主に, (1)話し手の発話意図(話し手が聞き手に発話内容について単純に同意をしてほしいだけなのか,それとも話し手が聞き手に発話内容の妥当性を判断してほしいのか) (2)話し手の発話内容に対し,話し手と聞き手がそれぞれ持っている情報量の差異 というふたつの観点から,種々の先行研究も踏まえつつ再整理を行い,前年度,予備的に行った調査で使用した調査票の精緻化を図った。しかしながら,本年度は,研究計画を立てた時点では予想していなかった所属機関の委員の職を引き受けざるを得なくなり,特に本年度の前半,その業務の方に忙殺されてしまった。その結果,十全な調査準備等をする時間的余裕がなくなった。また,本年度の後半に音声収録調査を実施する予定であったが,研究代表者と調査協力者との予定が噛み合わず,調査を実施することができなかった。それゆえ,本年度は研究計画の最終年度であったが,別項で述べる通り,研究補助事業期間延長を申請し,それが認められた次第である。 補助事業期間延長が認められたため,来年度も本研究を実施できることになったが,来年度は,速やかに音声収録調査とその分析,考察にあたる。同時に,調査票の精緻化を試みる段階で得られた成果(「同意要求」と「確認要求」の異同の明確化)を発表する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
「研究実績の概要」で述べた通り,本年度は研究計画を立てた時点では予想していなかった所属機関の委員の職を引き受けざるを得なくなり,特に本年度の前半,その業務の方に忙殺されてしまったため,その結果,十全な調査準備等をする時間的余裕がなくなった。それゆえ,本年度の後半に音声収録調査を実施する予定であったが,研究代表者と調査協力者との予定が噛み合わず,調査を実施することができなかった。それゆえ,本年度は研究計画の最終年度であったが,研究補助事業期間延長を申請せざるを得ない事態に陥ってしまった。 そのような現状に鑑みて,進捗状況は「遅れている」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
本来であれば本年度が研究計画の最終年度であったが,別項で述べた通り,本年度は研究計画を立てた時点では予想していなかった事態が生じ,研究計画を円滑に推進することができなかった。しかし,研究補助事業期間延長が認められ,来年度も本研究を実施できることになったため,来年度は,速やかに音声収録調査とその分析,考察にあたる。
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Causes of Carryover |
本年度は研究計画を立てた時点では予想していなかった所属機関の委員の職を引き受けざるを得なくなり,特に本年度の前半,その業務の方に忙殺されてしまったため,その結果,十全な調査準備等をする時間的余裕がなくなった。また,本年度の後半に音声収録調査を実施する予定であったが,研究代表者と調査協力者との予定が噛み合わず,調査を実施することができなかった。それゆえ,本年度は研究計画の最終年度であったが,別項で述べた通り,研究補助事業期間延長を申請し,それが認められたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
速やかに音声収録調査とその分析,考察にあたる。
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Research Products
(2 results)