2016 Fiscal Year Annual Research Report
A contrastive study of closeness and operative speech level in the Japanese and Korean languages: Construction and verification of a closeness measurement scale
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26770150
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
金 アラン 上智大学, 言語教育研究センター, 助教 (90711135)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 親密度 / スピーチレベル / 聞き手待遇法 / 日韓対照 / 自然会話 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)対人関係に関するインタビュー内容の分析:日本で留学している韓国人と、韓国で留学した経験のある日本人を対象とし、留学時の対人関係についてインタビューを行なった。対人関係における日韓の違いや、その違いによる苦労話を基に異文化コミュニケーションにおける今後の課題をまとめた。その結果は、韓国日語日文学会2016年夏季国際学術大会と日本韓国語教育学会第7回学術大会で発表した。 (2)親密度に関するアンケートの分析:Berscheid et al.(1989)によって提案されたRCIを参考にし、①一緒に過ごす時間(頻度)、②一緒に行う活動領域の数(行動の多様性)、③お互いの日常的な行動・決定・計画・目標に影響を与える程度(影響の強さ)を親密度の基準としてアンケートを作成・実施した。SNSが対人関係に影響を与えているかどうかを確認するために、SNSの利用状況に関する設問も加えた。日韓の共通点と相違点を分析し、その結果(一部)を韓国日本文化学会第51回国際学術大会で発表した。 (3)自然会話の分析:基準者を決めて、親密度が異なる相手(高・中・低)と1対1で話してもらった。具体的には意見が一致するテーマについて10分間、意見が一致しないテーマについて10分間話してもらった。親密度と不同意の表し方を中心に分析を行ない、その結果(一部)を韓国日本文化学会第52回国際学術大会で発表した。これまでの研究が親密度を「低」(例:初対面の人)と「高」(例:友人)に二分して談話ストラテジーを分析したのに対し、この研究ではその間に親密度「中」を設定することで、親密度と談話ストラテジーの変化過程を確認することができた。
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Research Products
(5 results)