2016 Fiscal Year Research-status Report
大学院留学生のための多文化間関係調整能力を高めるための教育プログラムの開発
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26770179
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
高木 ひとみ 名古屋大学, 国際機構, 特任准教授 (90420364)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 留学生教育 / 関係調整能力 / 教育プログラム / グループ・アプローチ / 多文化間共修 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、これまでの研究成果を元に、5月にアメリカで海外されたNAFSA (National Association for International Educators)に参加し、留学生の多文化間関係調整能力を高めるための教育方法や大学における多文化間共修の環境づくりについてセッションにモデレーターとして参加し、関係者との情報交換や協議を通して、本研究の成果について検討した。留学生の多文化間における関係調整能力を身につけるには、留学生のみを対象とする教育の機会を提供するだけではなく、留学生と一般学生が共に学び合えるよう、有益な教育機会を提供することが重要であることが確認された。これまでの研究成果、及び教育実践の取組みを執筆し、『多文化間共修:多様な文化背景をもつ大学生の学び合いを支援する』(坂本・堀江・米澤編、2016、学文社)の第5章において、本研究の成果も踏まえて、大学において取り組んできた多文化間共修授業やグループアプローチを活用した教育プログラム「多文化間ディスカッショングループ」の開発、実施方法、成果について論じた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでの研究成果を元に、多文化間グループアプローチを活用した教育プログラムの実践研究を進め、実践研究の一部を執筆し、報告した。来年度はさらに研究成果を投稿し、総括として多文化間グループ・アプローチのファシリテーション論の構築を試みる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は、これまでの研究成果の総括として、未発表のデータ等を用いて、学術雑誌への投稿を進める。さらに総括として、多文化間グループアプローチのファシリテーション論の構築を試みる。
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Causes of Carryover |
研究成果をさらに高めるために、研究協力者とさらに協議を進め、論文投稿、未発表データの発表、多文化間グループアプローチにおけるファシリテーション論の構築等、平成29年度に取り組む予定である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
学会発表や学術雑誌への論文投稿、先行研究やデータ整理、多文化間グループアプローチの実践に係る経費、研究協力者との協議のための出張費等に使用予定である。
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