2017 Fiscal Year Research-status Report
大学院留学生のための多文化間関係調整能力を高めるための教育プログラムの開発
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26770179
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
高木 ひとみ 名古屋大学, 国際機構, 特任准教授 (90420364)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 多文化間アプローチ / 多文化理解 / 多文化間コミュニケーション / 留学生教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、大学院留学生を主たる研究の対象として、1)研究活動を促進する上で障壁となっている日本固有の学術文化および研究交流上の課題を明らかにし、2)大学院留学生および一般学生が国際共同研究を推進する上で求められる「多文化間調整能力」の向上をはかる「教育・研究支援プログラム」を開発して、3)国際比較の視点から同プログラムの分析・評価を進めることで、その総合的な知見を獲得することにある。
平成29年度は国内外における多文化間グループ・アプローチの理論や技法について分析を行い、現代の日本の大学に適合した大学院留学生と一般学生を対象とする教育プログラムを開発および検証を進めるとともに、国際教育担当者などへのヒアリング等を通じて、大学院留学生のための「教育・研究プログラム」の実装化を目指した。具体的には、文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援事業」を受けた立命館大学、慶應義塾大学等で国際教育分野を担当する関係者と連携し、大学の教職員を対象としたプログラム研修会を実施した上で、インタビューやアンケート調査などを行って、その分析を行った。また、多文化間グループ・アプローチに基づくワークショップ・デザインの分野で先駆的な活動を進めているアメリカ在住のメーカー亜希子氏の研修等に参加して、その後にプログラム評価の手法について意見交換を行った。
なお、平成29年11月末より産休・育休を取得し、研究期間の延長を申請している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成29年11月末より産休・育休を取得したため研究活動を一時休止している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度10月以降に職場に復帰する見込みであり、研究の総括及び残された課題の検討を行う。
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Causes of Carryover |
2017年11月末より産休・育休を取得したため。
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