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2014 Fiscal Year Research-status Report

レキシカルプロファイリングツールを用いたライティング指導法の開発と検証

Research Project

Project/Area Number 26770187
Research InstitutionRitsumeikan Asia Pacific University

Principal Investigator

寺嶋 弘道  立命館アジア太平洋大学, 言語教育センター, 准教授 (90454967)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywordsライティング指導 / コロケーション / レキシカルプロファイリングツール
Outline of Annual Research Achievements

平成26年度は日本語学習者が短文レベルで共起語を選択する実験を実施し、学習者の辞書使用の方法とその問題、レキシカルプロファイリングツールの使用方法とその問題、有効性を明らかにすることを目指した。実験には立命館アジア太平洋大学の中上級コース、上級コースを修了した33名の学習者が参加したが、普段の日本語学習で和英辞典や英和辞典を使用しない4名、事前テストの結果で極端に成績が良かった1名は分析対象から外した。分析対象とした28名の学習者は国籍のバランスや事前テストの成績によって2グループ(グループ1、グループ2)に分けられ、グループ1は共起語テスト1では辞書のみを、グループ2は辞書とレキシカルプロファイリングツールを使用し、共起語テスト2では逆の方法でテストを受けた。テスト中はデスクトップの動きを録画し、テスト終了後にはアンケートも実施した。今後、これらのデータも含め分析を行う。
実験の結果から、共起語テスト1、共起語テスト2のどちらにおいても辞書のみを使用する場合よりも辞書とレキシカルプロファイリングツールを使用した場合のほうが有意に平均点が高く、レキシカルプロファイリングツールの有効性が検証された。現在、高得点者及び低得点者のデスクトップの動きについて分析中であるが、高得点者や低得点者のツールの使用方法には傾向が見られ、この点をさらに明らかにすることで、今後、辞書やレキシカルプロファイリングツールの使用方法をどう指導すべきか提案したい。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

平成26年度はほぼ研究計画通り進めることができたが、年度内の研究発表ができなかった。実験準備に時間がかかり、データ収集が年度の後半になってしまったことが原因である。

Strategy for Future Research Activity

平成27年度の前半はこれまでに収集したデータの分析を継続するとともに必要に応じてフォローアップインタビューを行い、研究発表が行えるよう準備を進める。また、同時に本年度の研究計画に従い実験の準備を進める。本研究はレキシカルプロファイリングツールを用いた短文作成指導の効果及びライティングへの影響を検証することを目指しており、本年度は以下の2つの仮説を検証したい。
①中上級コース及び上級コースを修了した学習者は辞書のみで短文作成を行った場合より辞書とレキシカルプロファイリングツールを併用して短文作成を行った場合のほうが、その後の共起語の判断が正確にできる。
②中上級コース及び上級コースを修了した学習者は辞書のみで短文作成を行った場合より辞書とレキシカルプロファイリングツールを併用して短文作成を行った場合のほうが、その後のライティングにおけるコロケーションが自然で豊かである。

Causes of Carryover

研究発表をするための旅費を計上していたが、データ収集が遅れてしまい、研究発表ができなかったことが理由である。

Expenditure Plan for Carryover Budget

初年度の研究に関する発表及び情報収集のために旅費を使用する。また、ライティングに関連した書籍の購入、27年度の実験協力者への謝金、複数の教員によるライティング評価を導入するための謝金に使用する予定である。

URL: 

Published: 2016-06-01  

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