2014 Fiscal Year Research-status Report
英語発話能力の育成に向けたピア・フィードバックの活用-縦断的な観点から-
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26770192
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
リー シーチェン・ナンシー 大阪大学, 言語文化研究科(研究院), 准教授 (60512308)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 英語発話能力 / スピーキング / ピア・フィードバック / 流暢さ / 正確さ / 複雑さ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は日本人大学生の英語発話能力の向上を目的とした。日本人学習者にとって、スピーキング力は最も困難な技能であると思われる。コミュニケーション・インプットが極端に少ないEFL環境では学習者の発話はどのように発達できるのか、classroom実験を行った。筆者が行った先行研究において論文執筆能力を向上させるために、ピア・フィードバックの導入が有効であることが示された。先行研究の結果に基づき、本研究はフィードバックが発話への影響を考察した。大学生一年生100人を一つの対照群と二つの実験群、三つのグループに分けた。実験期間は八週間であった。毎週授業では被験者は四コマ漫画ナレーションを英語で二回行い、発話を録音した。実験群は二回のナレーションの繰り返しの間にピア・フィードバックあるいは教員による文法の練習を受けた。Pre-test とPost-testを利用し被験者の発話を縦断的に調査した。被験者の発話の流暢さ、正確さと複雑さの観点から分析を行った。英語発話能力の育成に向けてピア・フィードバックの影響が有効であったことが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
企画通りに研究が進んでいる。一年目は予備調査として100人の被験者のデーターを回収し・最初の分析をした。二年目の前期の授業を通して、もう一度実験し、データーを回収・分析をする。
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Strategy for Future Research Activity |
一年目の予備実験及びそのデータ分析に基づき、再び授業実験を行う予定である。自分の前期の授業において八週間の実験を行う予定である。100人ほどの被験者のデータを回収・分析をする。被験者を一つの対照群と二つの実験群に分ける。毎週授業では被験者は四コマ漫画ナレーションを英語で二回行い、発話を録音した。二回のナレーションの繰り返しの間に実験群一番はピア・フィードバック、実験群二番は教員による文法のインストラクションをうける予定である。Pre-test とPost-testを利用し被験者の発話の変化を調査する。流暢さ、正確さ及び複雑さの観点から発話の発達をはかる。また、ピア・フィードバックの効果をうけ、学習者の英語発話に対する不安度がどのように変化するのか、調査を行いたい。
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Causes of Carryover |
参加を予定していた学会をキャンセルしたため、旅費一部分が残った。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
去年に参加できなかった学会に参加・発表をする。
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Research Products
(5 results)