2014 Fiscal Year Research-status Report
実践レベルを高めるためのセルフアクセス教材・環境の構築とその教育的効果の検証
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26770206
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
筒井 英一郎 広島国際大学, 薬学部, 講師 (20386733)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | e-learning / blended learning / CALL / TELL / fluency development |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、Timed Writing に焦点をあてた。200名の日本人英語学習者 (A1およびA2レベル)に、隔週のペースで、5分間の時間を区切り、身近な題材に対してオンラインでライティング提出を依頼した。WPM、Word Frequencyをベースとした語彙レベル、平均発話長などを記録していくと同時に、学習者には、その情報をフィードバックし、できるだけたくさんの語を発することができるよう総語数を、また自分の使用した語彙レベルに対して意識づけを行うために、語彙レベルに関しても即時診断されるシステムに改良した。 また、200名の学習者に対して日本語及び英語のタイピング速度を測定したところ、学習者のタイピング速度が、5分間(および10分間)で書かれた語数の20%以上の分散を説明しているため、タイピング速度が結果的に大きな影響となってしまっていることがわかった。当初の予定であった、学習者へアドバイスする側面よりも、様々トピックに対応できるよう、自己内省やブレインストーミングをする機会を与える側面に対して、より一層の重きを置くこととし、本システムの改良に取り組んでいる。しかしながら、この研究の過程の中で、初級学生がどの題材だと書きやすい(語数を発しやすい)という有益な情報が手に入り、題材の提示順序を考える上で非常に役に立つ実践的データが得られた。 本プロジェクト研究を行う過程の中で、初級学習者の中には、あまりに発する語彙のストックがなく、苦労している様子が見受けられた。このような学習者には、自分の考えを発する足場固めがまず必要であるため、彼らの発話をサポートする(反転)ビデオなどを作成し、問題解決に取り組んでいる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2014年度は計画の約2倍の被験者が得られ、円滑なプロジェクトの運用が可能となった。
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Strategy for Future Research Activity |
ライティングの実践レベルを高めることと並行して、来年度は、多読に焦点を当て、Reading fluencyおよびfluency developmentに重きを置く。
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