2015 Fiscal Year Research-status Report
実践レベルを高めるためのセルフアクセス教材・環境の構築とその教育的効果の検証
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26770206
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
筒井 英一郎 広島国際大学, 薬学部, 講師 (20386733)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | e-learning / 多読 / 速読 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、本プロジェクトが構築するシステムにおけるリーディング・コースの強化を行った。まず、多読についての研究・教育実践動向を調査し、報告を行った。また、既存のシステムに総語数2000語以下のGraded Readersを150種増やし、システム・ユーザにさらなる学習の選択肢を与えた。すべての本に対して、Readabilityや語彙レベルなどの困難度指標を算出し、オンラインによるグロッサリーが提示できるようになった。本年度は 想定していた人数の倍以上の、約300名が本システムを使用したことにより、多様な教育的資源がデータベースに蓄積することができ、その結果、システムの精度を高めることができた。 さらに読み物の選択肢を増やす一助として、ウェブ上で手に入る読み物をコピー・アンド・ペーストして、本システムと同様な、WPM測定とやアドバイス文が算出されるウェブ・アプリケーションを作成し、本システムに組み込んだ。 多読に関するビデオチュートリアルを作成し、アクティブ・ラーニングの学習指導形態をとるリーディング授業の実践を行った。年間を通して、特にアチーブメント・テストやモチベーションの観点から、教育的効果を観察することができた。 300名のシステムユーザーに、事前テストと事後テストを実施し、顕著な英語力が向上したグループと英語力がさほど向上しなかったグループのプロファイリングを行い、本システムの問題点を抽出する作業を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
雇用していた臨時要員が健康を害し、後任の臨時要員も見つからなかった。そのため、新たにソフトウェア等の物品を購入することで、研究代表者の作業効率を高めた。よって、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は、スピーキングに関するコースを強化する。本年度、人件費を支出できなかったために、Webアプリの技術的な補強が必要である。また、システムの精度を高めるためにも、来年度以降の人件費の支出を増やすことで対応する。
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Research Products
(3 results)