2017 Fiscal Year Annual Research Report
Developing self-access materials and a self-study environment to raise practical English skill levels, and assessing their educational effects
Project/Area Number |
26770206
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
筒井 英一郎 北九州市立大学, 基盤教育センターひびきの分室, 准教授 (20386733)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 多読・速読 / 自主学習 / セルフアクセス / e-learning |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究プロジェクトは、第一に、セルフ・アクセス環境を整え、より持続可能なe-learningシステムを用いた教育実践モデルを構築し、第二に、日本人英語学習者に対して、段階的な数値目標を提示し、それを目指して訓練・実践させることが教育的な効果をもたらすかを検証し、第三に、本学習システムに、学習の要素を増やし、セルフ・アクセス教材を拡充させると同時に、診断的アドバイス文や数値目標により、教育的に充実した情報が加わるようシステム改良を行うことを目的として始動した。四年間の研究期間において、第一段階では、実践的ライティング学習活動に焦点をあてた。トピック毎のTimed writingの段階的数値目標を算出することと並行して、学習者のタイピング速度と英語の形態素の知識量との因果関係を検証しながら、目標設定と学生へのアドバイス文の精度を高めた。第二段階では、速読の段階的数値目標の検証と精度を高め、本研究で開発した多読のウェブ・アプリを400名程度の大学生に使用させ、多読プロジェクトを始動した。段階的数値目標を算出する過程の中で、本の困難度の指標を算出し、学生の主観的困難度も合わせて観察した。第三段階では、モノローグのスピーチに関する段階的数値目標の検証と精度を高めることに重点を置いた。トピックによるタスク困難度を考慮に入れ、他者紹介のプレゼンテーションデータを同意の上で250 名から採取し、全ての文字起こしを行った上で、CAF(Complexity, Accuracy, and Fluency)分析を行った。第四段階、特に最終年度では、習熟度テスト、達成度テスト、授業満足度調査、学生の学習目標設定に関するアンケート調査データを用いて、本システムとそれを用いた教育実践の総括的な検証を行った。また、システムのマニュアルと教育実践例をまとめた報告書を作成した。
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