2015 Fiscal Year Research-status Report
宮内庁所蔵『王公族実録』の基礎的研究:帝国日本は旧韓国皇室をいかにして記録したか
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26770218
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Research Institution | Ferris University |
Principal Investigator |
新城 道彦 フェリス女学院大学, 国際交流学部, 准教授 (40553558)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 王公族実録 / 王公族録 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は日本近代史・朝鮮史の第一級資料ともいえる『王公族実録』を整理して多くの研究者が参照できるようにすることを目的としている。ただし、『王公族実録』はその存在すらあまり知られておらず、基礎的な情報ですらあまり知られていない。そこで実録の中身を吟味するため、王公族の行実を『王公族録』や『宮内省省報』『京城日報』などを用いて整理し、年表としてデータ化した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り王公族実録を入手でき、データ入力も60%終わった。王公族の行実を整理した年表の作成はほぼ終了した。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きデータ化作業を続け、王公族実録の全体像を把握する。 天皇皇族実録や高宗純宗実録と比較して、諡号・廟号の扱いを解明し、近代日本における王公族の位置づけを明らかにする。
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Causes of Carryover |
平成27年度は新潟大学を退職してフェリス女学院大学に赴任したため、急きょデータ入力のアルバイトを確保するのが困難となった。ただし、データ入力は自身で行い、計画通り進めている。 また、職場が変ったことで東京出張の旅費がほぼかからなくなったことも理由としてあげられる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
周辺資料を入手し、より多角的で精度の高いデータを作成できている。来年度も同様に資料収集に力を入れ、計画を進める予定である。
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