2015 Fiscal Year Research-status Report

戦国大名家臣の関係史料収集と近世的展開に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number	26770237
Research Institution	Yamanashi Prefectural Museum
Principal Investigator	海老沼真治山梨県立博物館, その他部局等, その他 (20574156)
Project Period (FY)	2014-04-01 – 2018-03-31
Keywords	戦国大名 / 家臣 / 家伝文書 / 中近世移行期 / 武田二十四将 / 武田遺臣
Outline of Annual Research Achievements	昨年度に引き続き、関連資料の情報収集と現地調査を行った。主なものとして甲斐市川家文書、旧福井藩士の山縣家資料、旧米沢藩士の武田家文書である。また館蔵資料、県内所在資料の中で、武田遺臣が徳川家康に提出した「天正壬午甲信諸士起請文」の未公開写本を見出し、その調査・撮影を行った。こうした調査研究の成果の一部を、山梨県立博物館開館10周年記念特別展「武田二十四将―信玄を支えた家臣たちの姿―」（開催期間：平成28年3月19日～5月23日）にも活用し、研究成果の公開にもつなげることができた。
Current Status of Research Progress	Current Status of Research Progress 2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned. Reason 当初見込んでいた資料調査については概ね予定通りに実施することができたが、年度後半は本務である企画展開催準備のため、本研究課題を遂行するための十分な時間を確保できず、調査資料の詳細な分析を行うには至らなかった。ただし研究成果の公開という点では、企画展において研究成果の一部を公開することができた。
Strategy for Future Research Activity	関係資料調査を継続するとともに、これまで調査した資料についての詳細な分析を行うための時間を確保し、さらに成果が出せるように努めたい。一人で進めることが困難な場合には、研究協力者や作業員とともに作業を行い、効率的に研究を遂行することとしたい。
Causes of Carryover	年度後半に所属業務が想定以上に増大したため、予定していた調査と作業員を雇用しての資料整理等を見送らざるを得なかったことによるものである。
Expenditure Plan for Carryover Budget	次年度では資料調査・整理を集中的に行い、次年度使用額を活用して研究の効率化をはかることとしたい。