2016 Fiscal Year Research-status Report
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26770270
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| Research Institution | Nagasaki University |
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Principal Investigator |
隅田 祥光 長崎大学, 教育学部, 准教授 (80413920)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | 黒曜石 / 原産地 / 黒曜石製石器 / 中部高地 / 隠岐 / 壱岐 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
平成２８年６月に国際黒曜石会議（International Obsidian Conference）にて，長野県霧ヶ峰地域における黒曜石原産地と，原産地遺跡から出土の黒曜石製石器に関する原産地解析法についての学術講演（口頭発表）を行った。この会議での発表内容は，Quarterly International Special issue として，取りまとめられる予定で，Suda, Y. et al., Chemical discrimination of obsidian sources in the Kirigamine area and provenance analysis of obsidian artifacts from the prehistoric sites Hiroppara I and II, central Japan として公表する予定である。このほか，長野県霧ヶ峰地域における原産地調査を8月に実施した結果，新たな原産地を発見するに至り，この成果は，及川ほか（2017）として，公表した。また，Srに著しく乏しい隠岐の黒曜石との比較の為，壱岐の黒曜石原産地の調査を長崎県埋蔵文化財センターからの協力を得て実施することができた。さらに，長崎大学教育学部にて黒曜石原石資料のアーカイブ化（カタログ化）に向けての基礎資料調査，資料整理を実施し，島根大学法文学部，ロシア科学アカデミーの研究者とともに資料の共有化に関する議論を行った。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
島根県隠岐島後と長野県霧ヶ峰地域における黒曜石原産地の分布調査と原石試料の元素分析，そして，これらの原産地に関わる黒曜石製石器の原産地解析の手法についておおよそ確立した。
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| Strategy for Future Research Activity |
本年度は，4月中に信州霧ヶ峰地域における黒曜石原産地と，遺跡から出土した黒曜石製石器の原産地解析に関する原著論文を投稿する。8月から9月にかけては，壱岐の黒曜石を中心とした，原産地黒曜石の元素分析を明治大学にて実施する。その後，資料データのアーカイブ化に向けての取り組みと発信を行う。
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