2017 Fiscal Year Annual Research Report
Reconstruction of chronology and human group relationship in the Palaeolithic Kyushu
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26770278
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| Research Institution | Nara National Research Institute for Cultural Properties |
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Principal Investigator |
芝 康次郎 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 研究員 (10550072)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | 旧石器時代編年 / 中九州地域 / 石材消費分析 / 黒曜石獲得活動 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
九州における旧石器時代研究は編年研究を中心に進んできた。研究初期には北部九州、特に西北九州における調査研究が進み、その後の中九州東部の調査研究をあわせて後期旧石器時代を５時期前後に区分する編年が一般的であった。しかし、2000年以降南九州において爆発的に増加した資料に基づいて、10期以上に区分する編年が提出された。両地域研究の接続に重要なのは、中九州地域（特に西部）である。この地域は、阿蘇火山による良好な火山灰堆積による層位的石器群の検出と、九州各地に起源をもつ石器石材の搬入による具体的な集団間関係の解明が期待できる。
この問題にアプローチするために、Ａ：既存出土資料の精査、Ｂ：新規資料の抽出の２つを柱として研究をおこなった。Ａでは既存資料を石材消費分析により石材獲得や石器技術を細かく分析することで中九州地域の特徴を抽出することにつとめ、Ｂでは、熊本県阿蘇郡西原村所在の河原第６遺跡の発掘調査により、複数文化層石器群の検出と年代値の獲得を目指した。
最終年度である29年度は、Ｂの河原第６遺跡第３次調査を実施し、第２次調査で確認していた細石刃石器群ブロックのほぼ全体を検出したほか、ＡＴ層準下位の土壌堆積状況を確認した。石器群では放射性炭素年代測定を実施し、九州地域でも数少ない旧石器時代終末期の細石刃石器群の年代値を得た（14,740±50yrBP、14,540±50yrBP）。これらの成果を『河原第６遺跡の研究』として報告書にまとめた。
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