2017 Fiscal Year Annual Research Report
International comparative study to establish sustainable urban management system
Project/Area Number |
26770282
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
久保 倫子 岐阜大学, 教育学部, 准教授 (00706947)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 住宅地の維持管理 / カナダ / 日本の都市 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,日本の郊外住宅地で持続的で良好な居住環境を維持する仕組みを構築するため,住宅地の維持管理システムで先進しているカナダの主要都市について,地誌学的な研究手法で調査を行い,日本の都市における住宅地の維持管理システムと比較する.これにより,日本に応用可能な住宅地の維持管理システムを明らかにすることを目的としている。 最終年度は、これまでの現地調査を踏まえ、モデル化に向けた理論面の構築と論文化に注力した。カナダに加え、イリノイ大学シカゴ校のJ.Smith教授らアメリカの住宅研究者との議論を深めるため、国際社会学会RC43ハウジング・建造環境コミティーの大会に参加した。大会では、アジアや北米の研究者とともに、高齢化やグローバル化、高度な都市化が進む現代都市において、どのような住宅問題、都市問題が顕在化しているのか、また住宅地の維持管理や都市の持続性に関する議論を行った。ここでの議論を踏まえ、都市空間の空虚化や人間居住の場としての都市をいかに実現するかという観点から、本研究の成果を整理した。 さらに、カルガリー大学名誉教授のWayne K.D. Davies氏とともに、カナダ、英国、日本における、住宅の維持管理や都市部における空き家問題の現れ方を比較し、論文にまとめている。 また、国内の郊外住宅地における高齢化の進展や空き家増加などに対する住民、地域コミュニティ、行政らの取り組みについて現地調査を行った(名古屋大都市圏:岐阜市、可児市、犬山市など)。これに加え、建築学や法社会学などの議論を取り入れ、日本の実態にあった住宅地の維持管理手法に関するモデル化に着手している。 以上の成果については、国内外の学会で発表したほか、論文化や書籍化を進めており、今後は講演なども含め研究成果を広く社会に還元することも目標としたい。
|
Research Products
(7 results)
-
-
-
[Journal Article] L’accroissement de la vacance résidentielle dans les villes japonaises : le cas de la périphérie urbaine de Tokyo.2017
Author(s)
Kubo, T., Mashita, M., Ishizaka, M., Kawamura, K., Hata, T., et Yagasaki, T.
-
Journal Title
Geoconfluences
Volume: 2017
Pages: online
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
-
-
-
-