2017 Fiscal Year Research-status Report
政策評価情報の利用と影響―政府内外の多元的主体による関与の視点から
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26780094
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Research Institution | Takushoku University |
Principal Investigator |
益田 直子 拓殖大学, 政経学部, 准教授 (40725462)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 評価の影響 / 評価の利用 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、評価情報の利用・影響に関して(1)代表的先行研究の概要、(2)日本を対象とした実証研究の実施、(3)国際比較研究の3つを内容としている。 本年度は、(1)について理論及び実証研究の展開に関する論文を執筆し学術誌への投稿を試みた。現在は査読結果を踏まえ論文の修正を行っている。特に「影響」概念は「利用」概念と比べて理解されにくいため、その柔軟性の高さと米国・欧州・アフリカ等広く事例研究への適用がなされている点を分かり易く説明する必要を感じ、修正作業に取り組んでいる。また、それら先行研究を紹介するため、東京大学行政学研究会において発表を行った。来年度5月開催の日本評価学会においても発表を行う予定である。 (2)実証研究のための情報収集については調査計画通りに進捗できた。研究テーマに関連する行政機関、国会議員、立法補佐機関等の協力を得て、インタビュー調査及び文献収集を行った。現在は分析段階にあり、その初期段階の分析結果をまとめ、米国評価学会(the American Evaluation Association)において、題目「評価の影響-日本における立法府及び行政府間での比較(The Influence of Evaluation: A Comparison of the Legislative and Executive Branches in Japan)」として発表を行った。筆者の発表に対し、欧州、アフリカ、中南米からの参加者からコメントがあり、研究テーマに対する関心を広く得ることができるのではないかという期待を持つことができた。 (3)国際比較研究については、これまで英国や米国を中心に情報を集めてきたが、上述の米国評価学会での研究発表の経験を踏まえ、それ以外の地域にも関心を持ち始めている。情報の収集可能性を考慮しながら検討を進めて行きたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画段階で想定していた研究時間の確保が職場環境の変化等により難しくなったため、対応策として、(1)先行研究の整理及び解釈、(2)日本における実証研究に必要な情報収集(文献調査・インタビュー調査)のための事務的手続き、(3)得られた情報・データの記録・分析・解釈、そして(4)国内外での研究発表の準備を、同時並行に取り組むこととした。しかし、複数のプロセスが重なり過密になりすぎ想定した通りには進まないという状況になる時があり、また、そうした状況が少しずつ重なった結果、遅れが生じてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
補助事業期間を1年延長し、複数の異なる作業を同時にやるのではなく、一つ一つに注力して丁寧で緻密な論文の執筆に努めたいと考えている。そのために、研究協力者や所属機関の助けを得ながら、研究時間の確保に引き続き努めてゆきたい。
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Causes of Carryover |
研究の進捗状況に鑑み、補助事業期間を1年間延長することとした。残り1年間では、これまで収集した情報を基に分析し、その結果を論文として形にすることを予定している。そのための英文校正や物品購入に研究費を活用する予定である。
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Research Products
(3 results)