2015 Fiscal Year Research-status Report
平和構築における法の多元性に関する研究-治安部門改革(支援)に着目して
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26780109
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Research Institution | Hiroshima City University |
Principal Investigator |
古澤 嘉朗 広島市立大学, 国際学部, 講師 (20612922)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 平和構築 / 国家建設 / 法の多元性 / ケニア / シエラレオネ / タンザニア |
Outline of Annual Research Achievements |
H27年度は引き続きケニアやシエラレオネ、タンザニアに関する情報収集を関係者への電子メールでの連絡や文献調査を通して行うと同時に、本研究の理論的背景の整理に努めた(9月には英国の学会で口頭報告を行った)。これは当初予定していたケニア北部ワジル群での調査が治安上の理由で、シエラレオネでの調査がエボラ出血熱の流行により困難であったからである。シエラレオネについてはH28年1月に「終息宣言」が宣言されたので、H28年度から調査へ行く予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ケニア北部でのフィールドワークが治安上の理由により、シエラレオネでのフィールドワークが公衆衛生上の理由により困難であったが、情報収集は関係者等を介して行うことはできている。また、本研究の背景の理論的整理は進んでいるので、予期せぬ出来事は起きているが、それでもおおむね順調に進展しているということができる。
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Strategy for Future Research Activity |
H28年5月上旬にInternational Union of Anthropological and Ethnological Sciencesの研究大会にてケニアに関するこれまでの調査をまとめた口頭報告を行う。タンザニアについては引き続き情報収集に努めながら、シエラレオネにおいてエボラ出血熱の流行が無事に終息したので、H28年度にはシエラレオネを訪問予定である。
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Causes of Carryover |
当初H27年度に予定していたケニア北部ワジル群での調査が治安上の理由により、シエラレオネの調査はエボラ出血熱の流行により自粛せざるをえなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
ケニア北部については依然として渡航が困難だが、ケニア国内での情報収集に努める。また、シエラレオネのエボラ出血熱の流行に関しては、H28年1月に無事に「終息宣言」が出たので、H28年度に渡航予定である。
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