2014 Fiscal Year Research-status Report
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26780111
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
川名 晋史 近畿大学, 法学部, 講師 (10611072)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 一次史料調査 / 論文執筆 / 在日米軍基地の再編 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は米国の海外基地が一旦設置された後の動態メカニズムを明らかにしようとするものである。具体的には、1960年代後半から70年代前半にかけて、すなわち沖縄返還交渉と同時並行的に行われていた日本本土の基地再編プロセス(関東に所在する基地の整理・統合を謳った「関東計画」の決定と実行の過程)を取り扱うものである。 1年目である2014年度においては、1960年代後半から70年代前半までの、米国側の政策決定過程を明らかにするための一次史料の収集を行った。得られた史料をもとに、1968年の日本本土における基地の再編計画の策定過程を明らかにした。成果は、学会誌である『国際安全保障』2014年12月号に、論文「在日米軍基地再編を巡る米国の認識とその過程―起点としての1968年」が掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初は、日本側と米国側の双方の政策決定過程を整理する予定であったが、米国側の史料が予定よりも集まったため、前倒しで米国側の政策決定過程に関する論文を執筆した。その反面、日本側の政策決定過程に関する研究に遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、米国側の政策決定過程、具体的には1969年以降のものを調査・研究していく。また、遅れが生じている日本側のそれについても、同時に進めていく。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、海外調査にかかる海外旅費が生じなかったためである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
翌年度においては、海外調査が計画上、必須となるため次年度使用額とあわせて充実した海外調査を行う予定である。
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