2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26780113
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Research Institution | Otaru University of Commerce |
Principal Investigator |
中島 大輔 小樽商科大学, 商学部, 教授 (60715332)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 限定合理性 / 意思決定理論 / 顕示選好理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の理論部門のパートはほぼ完了したと考えている。 「消費者がすべての選択肢を検討しないような場合に、そのような消費者の選好をその選択から推計する手法の開発・洗練化」に関しては、論文"Completing Incomplete Revealed Preference under Limited Attention"により、Masatlioglu-Nakajima-Ozbay (2012)の手法では推計できない場合でも様々な手法により推計できる可能性を示した。加えて、次世代型自動販売機のようなより詳細な選択データが得られるような場合にMasatlioglu et al.の手法を応用しさらに精緻な選好の推計が可能になることを示した論文として、"Revealed Preference and Limited Attention with Panel Data"の初稿を執筆した。 「消費者の意志の力が足りないために必ずしも望ましい選択肢を選択できない問題」の分析としては、論文"Revealed Willpower"の改訂をほぼ完了し、まもなく学術誌に投稿する運びとなっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本研究計画で想定していた理論パートがほぼ完了し、学術誌に掲載済み、あるいは投稿準備がほぼ完了しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は過去2年間の理論研究の成果を生かして、契約理論・産業組織論への応用研究を行い、その成果を早急に学会発表・学術誌への投稿につなげる予定である。
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Causes of Carryover |
予定していた日本経済学会秋季大会出張を学務の都合により中止ししたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度の旅費の不足分に充当する。
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