2014 Fiscal Year Research-status Report
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26780128
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
初見 健太郎 関西大学, 政策創造学部, 准教授 (40633417)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ミクロ経済学 / ゲーム理論 / 寡占理論 / 文化財 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究は主に二つに分類できる。第一は前年度より継続して行っている第二言語選択についてのゲーム理論モデルの構築である。この研究における主要結果は以下のものである。人口が第2位以下の国の言語が基軸言語(すべての他国市民が第二言語として選択する言語)になりやすいのは以下の時である。人口が第1位の国の人口と比較して第2位の国の人口が大きい。人口が第3位の国の人口が大きい。人口が第4位の国の人口が大きい。外国語習得から得られる純利得が言語習得コストと比較し大きい。もし3か国しか存在しない場合、人口が第1位の国の言語が必ず基軸言語になる。本研究については本年度中に論文にまとめ、査読雑誌へと投稿した。また、論文のディスカッションペーパー版をウェブページにて公開した。第二は、本年度に研究を開始した、需要についての不確実性がある寡占モデルの構築である。不確実性の性質を加味した寡占モデルはすでに多数存在しているが、本研究におけるそれは特に映画、音楽、小説、漫画などの文化財を取り扱うのに長けた性質を持っている。消費者は各自の異なった嗜好を持ち、また、トレンドにも影響される。現在のところ、このモデルにおいて、各企業の需要、設定価格、利潤などは、不確実性がない場合と大きな差はないという結論を得ている。本研究は順調に進行しており、次年度中に論文を一旦完成させ、査読雑誌への投稿と、ウェブページへの公開を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度中に論文一本を一旦完成させ、査読雑誌に投稿を行い、また論文のディスカッションペーパー版をウェブページにて公開するという段階に来たことから。
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Strategy for Future Research Activity |
現在進行中の「需要についての不確実性がある寡占モデルの構築」の研究を一旦完成させ、査読雑誌への投稿と、ウェブページへの公開を行う。また、国内の複数のミクロ経済学・ゲーム理論系研究会などで口頭報告を行う。また、新規の理論モデル構築プロジェクトを開始する。
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