2016 Fiscal Year Annual Research Report
History of desires by analytical approach; economic presumptions
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26780132
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
野原 慎司 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 講師 (30725685)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 欲望思想 / 思想史 / 経済学史 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度においては、イギリス・ケンブリッジ大学歴史学部に客員研究員として滞在し、研究調査を実施した。本研究計画の課題は、欲望思想の歴史の解明であるが、それは広く言えば、思想史というジャンルに属する。新たな研究方法を模索する立場としては、既存の有力な研究手法の担い手との意見交換は必要不可欠である。したがって、思想史において最も有力な研究手法である文脈主義の拠点である、ケンブリッジ大学歴史学部に滞在することにしたのである。ケンブリッジ大学は、客員研究員受け入れの最も厳しい大学の一つとして知られている。そこで、客員研究員の資格を得たということは、それ自体として、我が国の学術水準を海外において認知せしめる効果をもつ。 また、ケンブリッジ大学歴史学部のジョン・ロバートソン教授、ジョン・ダン名誉教授、ミシェル・ゾーネンシャー博士らと、研究上の助言と意見交換を行った。特に、三年間の本科研費による研究成果をとりまとめるために、英語での書籍の出版を計画しているが、その出版計画および、その本に含まれる予定の研究内容について、上記の諸氏と研究上の意見交換を実施した。その結果、研究成果の出版に向けて、研究が大きく進展している。さらに、ケンブリッジ大学歴史学部において毎週開催されているIntellectual Historyのセミナーに参加し、他の研究者と意見交換を実施した。 また、本年度においては、具体的な研究成果として、英語論文二本の掲載が決定している。
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Research Products
(4 results)