2015 Fiscal Year Research-status Report
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26780153
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
寺西 勇生 慶應義塾大学, 商学部, 准教授 (50710456)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 最適政策 / 不完全市場 / ローン市場 / 金融政策 / マクロプルーデンス政策 / サーチ理論 |
Outline of Annual Research Achievements |
初稿の作成を終えた「Optimal Macroprudential Policy」について(当該論文についての内容の詳細については昨年度の研究実績と概要を参照)、①トップジャーナルへの投稿、②トップジャーナルへの投稿で得られたコメントに対応してのリバイス作業、③同分野の研究者からコメントを得てこれを反映する、を継続的に行っている。
①については、これまでに2つの一般紙トップジャーナルに投稿しており、これまで採択に至ってはいないが、有意義なコメント、レフリー・レポートを多数受けている。また、②については、レフリー・レポートを反映する形でリバイス作業を進めている。レフリーからは、例えば、マクロプルーデンス政策の手段をより現実的なものにする必要があるや、サーチ理論を用いたモデルである点を強調して論文を作成する必要がある等のコメントを受けており、現在、論文を改定中で、新しく「Credit Market Friction and Optimal Policy」として改訂稿を公表する予定である。また、③については例えば(その他複数の研究者からも適宜コメントを受けている)、メルボルン大学(オーストラリア)のプレストン教授、エドモンド教授、川上講師から多くのコメントを得た。特に、オーストラリアではすでにマクロプルーデンス政策が導入されており、現況を踏まえて多くのコメントを受けた。これらは、改定版として執筆中の、「Credit Market Friction and Optimal Policy」に反映している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「Optimal Macroprudential Policy」の初稿の作成が終了して、投稿を行いながら最終論文の作成、ジャーナルへの掲載へ向けた作業、を着実に行っている。研究プロジェクト全体として最終的な段階に入っていると評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
一般紙トップジャーナルへの投稿、フィールドのトップジャーナルへの掲載を目指して、投稿、リバイスの作業を鋭意進めていく予定である。
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