2014 Fiscal Year Research-status Report
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26780175
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| Research Institution | Kumamoto Gakuen University |
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Principal Investigator |
小葉 武史 熊本学園大学, 経済学部, 准教授 (00346280)
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| Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2016-03-31
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| Keywords | 有期雇用 / 雇用保護規制 / 効率賃金 / 解雇規制 / 無期雇用 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者は、初年度の研究計画に従い、関連研究のサーベイと次年度以降の研究のベンチマークとなる基本モデルの構築を行った。
モデルが説明の対象とする観察事実は、有期雇用比率が無期雇用に対する雇用保護規制には反応するが、有期雇用に対する規制には反応しない、というものである。この非対称な代替効果を理論モデルで表現するにあたり、研究代表者は、無期賃金に効率賃金仮説を用い、二種類の労働を用いる生産技術として CES 型生産関数を用いた労働需要モデルを構築した。モデルのふるまいを分析した結果、当初予測したように、モデルの内生変数は、観察事実と整合的なふるまいをすることが確認された。この理論面における研究成果を、平成26年11月24日に行われた九州大学ワークショップで報告した。当該研究成果について議論を行い多くの有益なコメントをいただいた。また当該研究成果を学術論文にまとめ、「国民経済雑誌」第210巻第5号に掲載した。
一方、当初研究計画では、理論モデルの構築と平行してデータの収集作業を行う予定であったが、データの収集作業については計画よりもやや遅れている。これは平成26年4月に、研究代表者が所属する研究機関を異動したために、所属する研究機関において使用可能なデータベースの内容と仕様に変更が生じたためである。しかし、研究代表者は、現在所属する研究機関で利用可能なデータベースを用いても、当初計画通りの研究計画が遂行できることを確認し、計量分析ソフトを用いて処理可能な形にデータを整理する作業をすでに完了している。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初研究計画では、理論モデルの構築と平行してデータの収集作業を行う予定であった。理論モデルの構築は完了し、学会報告や学術誌への論文掲載を行っている。また当初計画では平成27年度以降に作業を予定していた、労働供給側を導入して、モデルを労働市場均衡モデルとして閉じる作業を、すでに平成26年度中に終えている。
一方、データの収集作業については当初計画よりもやや遅れている。これは平成26年4月に、研究代表者が所属する研究機関を異動したため、所属する研究機関において使用可能なデータベースの内容と仕様に変更が生じたためである。具体的には、日経NEEDSのミクロデータベースが現在所属する研究機関においては使用できなくなった。しかし、研究代表者は、現在所属する研究機関で利用可能なEOLデータベースを用いても、当初計画通りの研究計画が遂行できることを確認し、計量分析ソフトを用いて処理可能な形にデータを整理する作業をすでに完了した。
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| Strategy for Future Research Activity |
今後も研究計画に従い研究を遂行する。データ収集にやや遅れがあるため、研究計画者は早急に東洋経済CSRデータを早急に入手し、現在の所属機関で利用可能なEOLデータベースとの統合を行う。作成したデータベースを用いて、生産関数の推計作業を行う。実証分析の結果はモデルへとフィードバックされ、モデルの現実妥当性がチェックされる。また本研究で得られた知見を，、国内外の学会・研究会において積極的に報告し公開する。
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| Causes of Carryover |
平成26年4月に、研究代表者が所属する研究機関を異動したために、所属する研究機関において使用可能なデータベースの内容と仕様に変更が生じ、データの収集作業が遅延している。このため、データベースの購入資金として、初年度に計上していた金額を次年度に使用することになった。
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| Expenditure Plan for Carryover Budget |
初年度のデータベース購入金額が、次年度に変更される以外は、研究計画書の仕様計画に基づいて使用する。
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